ネタバレ感想【ウルトラマンタイガ】第12話 それでも宇宙は夢を見る

来春の映画はやるのか?ちょい、不安になります。

ちょうど一週間前になりますが、あるサイトに旭川ピリカ役である吉永アユリのインタビューが載っておりました。
https://entamenext.com/articles/detail/2911

インタビュアーの発言で「撮影はオールアップ」ということが判明しています。9月14日が記事アップになっていますから、想像するに8月いっぱい、もしくは9月始めくらいまででしょうか。放送がワンクールも終わらないうちに撮影が終了とは、ちょっと寂しい気がします。

出演していたと、ウルトラマンフェスティバルのライブステージでようやく実感できた気がした。前作のウルトラマンR/Bの湊兄妹が言っておりました。

春先から開始されるウルトラマンの撮影現場。2クールの放送となれば、撮影もだいたい半年くらいと計算すれば終わっていてもおかしくない。

でも確か映画の撮影が最終回あたりと重なっていた前作です。夏に撮影が終わっていた様子は窺えなかった。前作よりスケジュールが前倒しになったか?けれども今回は「ピリカ役」の交代劇もあります。時間的なキツさはあったでしょう。

オールアップはテレビ放送分に限った話しで、撮影スケジュールとして映画は別枠で組まれているか。それとも「映画そのもの」が無くなってしまったとか?

映画は続けて欲しいなぁ〜。極端な話し、作品の出来不出来はどちらでも良いのです。この頃におけるウルトラ特撮、特にミニチュアのハンパない充実ぶり=素晴らしい。あれを大画面で見られるだけでも「価値あり」です。

あそこまでミニチュア・ワークを押し出せるのは、現状ウルトラマンしかない。リアルに添うとしたら、もはやCGに為らざるを得ない。
どこかおもちゃ然とした部分が抜けないからこそ、夢がある。単なる好事家であり、刷り込みでしかないのかもしれないが(笑)ミニチュアワークが好きなんだから仕方がない。

独特とも言える特撮技術を残していくためにも、ウルトラマンが続いていくように願う。そのためにも一人でも多くの子どもたちへ刷り込んでしまいたい。映画館という印象を強く与えやすい鑑賞環境にて、ミニチュアワークを観せる選択肢は取っておきたい。

CGになったゴジラや東映特撮とは、また一味違う円谷特撮が続いて欲しい限りである。

もしかして、ピリカは映画に出ないということがあり得るか。作品のヒロインの出演がないなど・・・考えられないことでもないのかもしれない。
帰ってきたウルトラマンにおけるナックル星人の例を取ればである。
テレビ放送内で、ヒロインのピリカが惨殺されてしまうとか。うん、ない、ないですね、それは。妄想がすぎました(笑)

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【それでも宇宙は夢を見る】甘い

ウルトラマンタイガにて、脚本家として初の連続登用となった小林 弘利こばやし ひろとし)。、新井素子(あらい もとこ)が牽引していた時期の少女向けであるコバルト文庫で小説家として活躍していた頃に読んでおりました。

80年代から90年代にかけてのコバルト文庫は、現在におけるライトノベルの状況を一手に引き受けていた感があります。少女向けという括りながら、多くの新人を発掘し、発想を重要視する。新しい感覚がありました。

新井素子や氷室 冴子(ひむろ さえこ)は恋愛を謳いながらも、底に暗さやシビアさが引いています。明と暗の幅が実は広いと、少し経ってから気づきました。

小林弘利は、SF・ファンタジーというギミックを使用する少女小説という気がしました。甘く優しい感性のうえに、起きる問題を載せていく。上述した二人より、ある意味少女向けの内容であったような気がします。

前回のブログで、自分にとって評価は難しい作家であるようなことを記しております。
女性の感傷へ流れがちな傾向があり、フィットすれば実に良い作品になります。今ひとつである場合は、詰めの甘さが気になる内容になります。

今回のタイガにおける脚本は、後者に位置するような気がします。

数値や理屈で落とし込めない宇宙のエネルギーこそ、魔法。かつて水の惑星の住人だった少女というか女性は生命エネルギーを食い尽くされ滅んだ故郷のを離れて、地球へやってきた様子である。だから最後に魔法の力を取り戻せば、故郷を想わせる海を空いっぱいに広げ、それがタイガの力となり強敵の怪獣を撃破する。

魔法が使えなければ普通の人として暮らせると安堵していた少女であったが、戻った力に魔法のホウキのようなものを作り出し乗れば、何処かへの空へ飛んでいく。遠くない未来で会いましょう、と約束をして。

この魔法使いとする少女というか女性の身上へセンチメンタリズムを落としすぎた。自分の印象はそんな感じです。

なんらかの宇宙エネルギーを魔法と名付けるファンタジー色。民間警備会社イージスの一員であるホマレが、魔法の存在を疑います。それだけの能力があれば、どうにかなるはずだと苛立った口調です。
反論はできるが今は目の前の怪獣、と言って少女というか女性が場を去ります。追いかけるタイガことヒロユキと二人きりなったところで、宇宙のエネルギーが消失しているため、ウルトラマンに変身できないことが判明する。

変身不能の大ピンチ!けれども次の展開で「出来ないことはない。そう信じれば全てが可能なはず」と悟った少女というか女性は魔法の力を取り戻す。宇宙人の襲撃は合ったものの、ヒロユキは変身できます。

唐突さは良いのです。脈絡ない不思議さも許容してしまうのがファンであります。だからこんなファンの言うことはとても信用できないことを自覚しながらも言わせてもらえば「特撮ヒーローものには向いてないよ、やっぱりこの人」と思います。

カタルシスや盛り上がりといった面が放棄されすぎである。少女というか女性の魔法使いの健気さや勇気をフィーチャーすることへ注ぎすぎて、他に配慮すべき点はおざなりにしてしまっている。
全体的に「魔法使い」を感傷的に際立たせようとしているから雰囲気が甘くなり、述べられる物事が上滑りしていく感がある。

魔法を失ったほうが普通として生きられたから良かったかも、と別れ際に口にする少女というか女性の魔法使い。正体は異星人であり、魔法もまた宇宙人としての能力である。
そしてこの地球には、たくさんの宇宙人が住んでいる。いろいろな事情を抱え、中には傷ついていたり、拠り所ないから居つくしかなかったり。もしくは宇宙で過ごしていた頃には得られなかった安らぎを地球人の間に紛れ込んで暮らす日々に感じたりする者もいる。

わざわざ自分の能力をひけらかしておきながら、他者から変な目で見られて辛いは、甘いとしか言いようがない。少なくとも『ウルトラマンタイガ』の世界では、ままならないまま身を散らしていく宇宙人が描かれてきた。

例え息抜きを目指したエピソードだったとしても、心暖まるより世界観に対する詰めの甘さを感じる回でありました。

【それでも宇宙は夢を見る】こだわり

ストーリー展開における核に対して不満は述べさせていただきました。

けれども見る価値がないかときたら、そんなことはない、もう観てください!と言います。これほど文句を垂れておきながら、と糾弾されるでしょう。もっともです。
ただ何でも誉めていては信憑性に欠けるものです。ここ一番に激賞したくても、良い事しか述べてこなかったでは強調度合いが弱くなりそうです。ここで書いている人の好き嫌いも出しておけば、読んでいる人の判断も容易になりやすいという計算もあります。

第一、好きなものに対しては、キライでも向かっていくものです。ただし今回の脚本家が嫌いだというわけではありません。そこはご了承ください。

監督もまた前回に続き、辻本 貴則(つじもと たかのり)。燃え盛るミニチュアカーを走行させたり、監視カメラで捉えたようなタイガの倒れ行く姿。それに何と言っても、パワーアップしたタイガに主題歌を被せていけば、燃えずにはいられない。トドメの光線技であるオーラムストリウムが寸断するように瞬く間に決まった場面は、カッコいい!しかない。
もしかして監督は脚本の展開に対する弱さを踏まえて、特撮部分で大いに盛り上げるだけ盛り上げてやろうと意図したのかもしれない。

前回に倒された怪獣であるパゴス。それを片付けるためのダンプやユンボの描写は物語上では要らないが、特撮シーン好きにはこれまであるようでなかった場面である。妙な感動を覚えてしまう。走るダンプの一台に「辻本組」と書かれていれば、マニア心をくすぐるに充分である。

内容については細かいことを言わずに、特撮シーンは細かく観よう!そうすれば、とてもおもしろい作品です。つまり今回も良かったです、ということです(笑)

【次回 監督デビュー】イージス超会議

次回は、タイガも全25話とするなら、ちょうど折り返しに当たります。
だからか、そろそろトレギアである霧崎のクローズアップが窺える今回でした。これから物語が加速していくようであれば、楽しみな限りです。

しかしながら、ニュージェネレーションズのウルトラマン。やはり2クールというのは、あっという間な感じがしてなりません。けれども1年間というのも、また現状では難しいでしょう。冒険できるだけの体力は東映に比べれば、まだまだな感じはします。

ただ半年スパンでは、玩具売上の観点から限りがあるような気がします。
そこで、3クールとかならないかなぁ〜、と思っております。現在、公式配信されている『ウルトラマンネクサス』ぐらいの長さです。ウルトラシリーズでありませんが『超星艦隊セイザーX』という個人的に好きな特撮番組も3クールでした。
ただ製作費に見合うまでに売り上げなければなりません。う〜ん、どうなんだろう?

少しでも多く観たいというファンの足掻き的な要望でした。

番組当初では助監督クレジットであった越知靖が、次回『イージス超会議』で監督デビューになるそうです。とにもかくにも「おめでとう」こうして新人監督を輩出できるほどウルトラシリーズも落ち着いてきたわけですから、ぜひ3クールへ(しつこいなw)
でもまず何より次回のデビュー作品に期待するべきですね。

因みに、アフィリの『S.H.フィギュアーツ ウルトラマンタイガ 約150mm PVC&ABS製 可動フィギュア』表示価格は「¥4,470」ですが紹介ビデオを観たら、発売当初は増税後込みの値段「¥3,520における小売価格希望が出ていますので、購入の際には注意しましょう。個人的にこういった用心深さが出たところがブログを始めて良かったことの一つだったりします(笑)