ネタバレ感想【仮面ライダーゼロワン】第3話 ソノ男、寿司職人

リアルタイムで観られていたら、どうだったろうと思う時がある。

今、取り上げるとしたら公式配信している『仮面ライダーV3』終盤にかかっており、待っていたぞのライダーマン編である。
仮面ライダー通には当たり前の知識だが、ライダーマンが登場した総話数は「9」ワンクールにも満たない、たかだかの登場回数である。それでも残したインパクトに加え、「仮面ライダー4号」の称号まで与えられていれば忘れようがない。

「仮面ライダー4号」この事実を知らずに視聴していたら、どうだっただろう。
変身!の掛け声もなく、変身後も顔の下半分近くが露出している状態である。改造も右腕だけといった、既存のライダーに較べれば半端ぶりもいいところである。V3だけでなく、1号2号とさえ比べるべくもない能力である。

こいつは仮面ライダーではないな、と登場当初は思ったかもしれない。もしブログなんぞあったら、仮面ライダーとして認めるかどうか喧々諤々していたかもしれない。
そして人類を救うため自らの身を犠牲にして、V3からはっきり言われたのを聞いて、「ライダーマンこそ仮面ライダーと呼ばれるに相応しい」のたまっていたことは想像に難くない(笑)

むしろそうした変遷の渦中にありたかった。ブログを始めてから考えられるようになったことです。

平成となってからの仮面ライダーは、ストーリーがより複雑化している。追いかけていけば、誤読による見当違いをかますことだろう。だからびびって、仮面ライダーへ手を出すかどうかは迷った。

でもよくよく考えてみたらストーリー構成の複雑さに関係なく「勘違い」はよくしているような気もする。大事なのは鑑賞当時の気持ちを記録に残すことではないか。大いなる考え違いこそ望むところなのだ。

放映開始当初において、早々に後のことを見据えた言い訳を綴った今回の前説でした(笑)。早くも勝手な妄想へ走り出しそうなほど『仮面ライダーゼロワン』おもしろいです。

以下、ネタバレ及び独自解釈による偏見(笑)が含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【バディ】イズ

実は第二班がとても大事なのではないか。初回は注目の高さと今後のためにドラマティックな展開へなっていく。本筋は第3話からであり、メイン監督の次にくる監督こそシリーズの鍵になるかもしれない。
と、仮面ライダー龍騎の時から思うようになりました。ただ必ずというほどでもないな、とも思う時もありました。勉強させてくれた平成ライダーです。

なにはともあれ、ライダーの「日常」が始まる第3話です。

脚本は、高橋悠也。前シリーズ同様に、全話担当するのかと思っておりましたが、予定で別の脚本家名が挙がっております。高橋悠也が担当しないというより、それ以外の脚本家がどんな話しを担当するのか。早すぎる興味が湧いております。

監督は、お馴染みの中澤祥次郎。あれっ、リュウソウジャーもやっていなかったっけ?と思ったら、こちらでも第3・4話を担当しておりました。今年はすっかり第二班専用監督となっているようです。ライダー始まる寸前まで戦隊を演出とは、休ませてはもらえない監督です。

ところで、いきなりですが『仮面ライダーオーズ』はお気に入りです。先だって『#仮面ライダーW10周年』で盛り上がっていたことですし、次は「#オーズ10周年」でまた勢いづいて欲しいものです。
Wは国民的な人気俳優が生まれてしまったため再結集は難しそうですが、オーズは幸か不幸か大丈夫です。ヒロイン役だった女優さんがジオウ放映時期に「またオーズやらないかな」みたいなことを呟いていたそうです。また聞きなので真偽は不明ですが、期待するファンは良いように捉えます。キャストはやる気だと決めつけます(笑)

脱線気味となってしまいましたが、個人的にオーズがお気に入りなった大きな理由に「バディ・スタイル」が挙げられます。主人公に、相棒がいる形がけっこう好きなんです。

相棒スタイルとしてはWが手本みたいな形でしたが、オーズの場合は主人公男性と敵側に属する右腕だけの存在が組むという、屈折した関係が気に入っておりました。

「バディもの」とカテゴリーされるほど、掛け合いある2人組は魅力的な設定です。かつては男性2人組と限定されるほどでしたが、現在はそう一概には言えず。ファンタジーに至れば、異形と組むスタイルもまた多い。

ただし異性同士となると、少し事情が変わります。男女の仲といった感情が強くなれば、それはバディというより恋愛作品になります。相棒に違いはないのですが、関係性の様相を異とします。ジャンルが変わってしまいます。

仮面ライダーゼロワンにおいて、主人公或人(あるとは芸人を目指していたせいか、ツッコミを待つようなキャラクターです。ツッコンでくれるのは、秘書のイズ。初回からずっと絶妙な掛け合いを披露してきています。
魅せる2人組となっています。夫婦漫才か、と囃し立てたくなるような関係性ですが、女性のほうはヒューマギアと呼ばれるAI搭載の人型ロボット。しかも敵の「滅亡迅雷.net」の手にかかれば、人間を襲うマギアへ変貌する。一度、相手にハッキングされマギア化されれば破壊するしかなくなる存在です。

或人イズの関係性を追うだけでも、相当な展開が待ち構えているよう気がしています。

【ついにOP】変化?

寿司屋の頑固親父さんに、ヒューマギアを売りたいというより認めさせたい。もちろん或人には暗躍する滅亡迅雷.netの動きも察知したい思惑もあります。けれどもやはりヒューマギアと人間の関係性のほうが何よりも!ではある。

この寿司屋の頑固親父さん、なぜ後継ぎになる弟子が持てなかったかといえば「天空真心握り」という、あまり寿司握りの技術とは関係ない秘伝の技を持っているからである。はっきりとその技は画面から確認できなかったが、見れば笑ってしまう動作であるように思われる。
けれども寿司職人のヒューマギアは、非効率な秘伝の技には大将の真心がこもっていると言う。心が欲しいと訴えたこのヒューマギアはただ全てを受け入れた。だから頑固親父さんのあるがままの心を受け取ることが出来た。

心がないことで、相手の気持ちを汲み取る話しは感心もあります。けれどそれ以上に、じん、と感動がきます。

その傍らで今回初見参になる「仮面ライダーバルキリー」に変身する唯阿ゆあ。前回までは仮面ライダーバルカンこと(いさむ)に翻弄される面が見られたが、今回はしたたかな女性としての印象を残します。
或人に愛想よく近づいておきながら、実は動向を探るための仕掛けを施す。ヒューマギアは「ただの道具」冷酷なのか、それともそう割り切りたいだけの過去を抱えているのか。内情を計るには、まだ放送3回です。
最後に上司らしき謎の人物へ報告しています。所属する「A.I.M.S(エイムズ)」は政府のAI犯罪に対する特務機関となっていますが、そう単純な組織ではないかもしれません。

ついに3話目にして、オープニングが投入されました。少しでもドラマへ時間を割くことと、なるべく前持っての印象と与えたくなくて引っ張ったのかな、と考えたりしました。

そしてエピソードは1話完結できていることもまた、これまでにない変化を感じています。

【次回】バスガイドは見た!アンナ真実

寿司職人型ヒューマギアとして出演した内野 謙太(うちの けんた)。仮面ライダーでは電王でキンタロスに憑依された役を演じておりましたが、個人的には『ウルトラマンメビウス』における隊員のテッペイです。現在でもいい味を出す俳優として活躍してくれているようで嬉しい限り。なにせメビウスにおける防衛隊のメンバーを演じた俳優たちは・・・複雑な経緯を辿る方々ばかりです。ざっと記せば、引退・醜聞、そして自殺といった顛末に、こうして元気に演じている姿を見る嬉しさは殊更なのです。
内野謙太が好演した寿司職人型ヒューマギアの名前は『一貫ニギロー』おかしみを忘れない細かい配慮は、頑固親父さんの秘伝「天空真心握り」の動画を或人の後ろで跳ねながら覗きこむイズと共にのどかな空気を作ります。

なにせ滅亡迅雷.netの手でマギア化したヒューマギアが発するは「人間は皆殺し」これまでのライダーにおいて、これほど殺伐とした台詞を唱えながら向かってくる怪人はそういなかったはずである。
オープニング映像といい、ゼロワンの世界は終末感もまた漂っているような気がします。

次回は『バスガイドは見た!アンナ真実』もう、タイトルだけ見ればどれだけふざけているんだ、と言いたくなります。この笑いとシリアスの幅の広さが令和最初のライダーの魅力である、と言い切ってしまいます。
まだ4回目を迎える段階なんですけどね(笑)