See-Saw企画!復活は奇跡【石川智晶ソロ語り】+Wakanaへの私見#杉山清貴&オメガトライブ

「誰かが檻に入るようなこともなく、顔を見たくないというメンバーがいるわけでもない」正確な再現ではありませんが、オメガトライブのドラマーのMCです。34年ぶりのツアー最終日に語られた言葉は「思入れあるバンド」を持ったことがある人ならば、胸に沁みるのではないでしょうか。

再結成と謳いながら、メンバーは欠けたまま。芸能界で生き残りのため一部のメンツの思惑がもろに出ていたりする。大変な世界ですから、それでも再び集まってくれるのは嬉しい。それこそ惚れた弱みである。けれどもその復活に喜ぶファンに水を差すような後日における発言。これまでを台無しにするような行動。ヒトとしてどう考えても問題なのだが、思惑を持って擦り寄る人間に囲まれているため正常な判断が付かない。

芸能という世界へ身を置いた人が時を経て、以前のままに姿を見せてくれることは奇跡に近いのかもしれない。

ここで書いている人は90年代以降のサウンドにはハマれませんでした。いわゆるTKサウンドや周囲で大人気だったラルクB’zなど。嫌いというわけではありません。何かの主題歌になった曲などは聞いています。つまり追っかけてまで聴いていない。

仮面ライダー555で主役を演じた半田健人が昭和の名曲に心酔する気持ちは分かります。ただあそこまで広くディープにはいけません(笑)
過去に存在した「アリス」が気に入り「杉山清貴&オメガトライブ」は聴き続けるというだけです。
この二バンドの他にもまだライブや全曲を聴くバンドはいくつかありました。ただもう復活はないと思います。あっても、もういいやです。聴きに行くことはない。

その一つに、チャゲ&飛鳥(チャゲアス)なんてものがあります。いい曲もありますし、ライブも良かったです。でも「アリス」や「オメガ」ほどでは入れ込んでいなかったことが幸いです。
チャゲアスくらいの位置にあったのが、電気グルーブ。こちらは今後次第です。けれども凄く待ってますというほどでもない。

クスリという共通項で問題となった二つのバンドですが、もう一つ共通項としてメンバーが「2人」といったユニット形式です。人数が少ない分だけ復活も容易そうですが、こじれた場合はかなり複雑になりそうです。間へ入る他のメンバーがいないだけ、人間関係で揉めたら修復が難しそうです。

しばらくファンになるほどのミュージシャンはいませんでした。
もう出て来ないかな、と思い始めた2000年代に入って間もなくです。「追いかけずにはいられない」ミュージシャンが現れました。その発端というより、これがなければ、どうなっていたか分かりません。たった1枚のアルバムにシングルをそれぞれ出したきりという活動内容にも関わらず、未だずっと聴き続けられる。
2001年に番組における挿入歌を耳にしてから、もう18年になってライブで復活する。
梶浦由紀石川智晶の関係において深刻な溝はなく、二人とも犯罪を犯してこなかった(笑)。真面目な話し、芸能界へ二度と戻らない決意するほどの引退もせず、また無事息災でいてくれる。個人的にだが、石川智晶の現年齢にして、いきなり倒れてそのまま亡くなった女性を身近にいたから尚更なのです。

See-Saw(シーソー)』奇跡に近い復活劇に、何が何でも映像として残してもらいたい一心で、ライブまで大騒ぎしていきたいと思ってます。

【石川智晶】ソロ語り

See-Saw(シーソー)における立ち位置

2001年における『See-Saw』の復活は、サウンドクリエイターとして頭角を顕し出した梶浦由記が「Indio」この曲は何が何でも石川智晶に歌ってもらいたい!(脚色ありw)ということで発動です。
誘われる頃の石川智晶は石川千亜紀ですらなく「ソマリ」としてCDを出していたなど、ずっと後で知りました。細々とした状況であったことは想像するに難しくありません。

梶浦由記もこの頃は、まだこれからという時期です。不動の地位を築くにはもうしばらくの活動を要します。

See-Sawが残したアルバム『Dream Field』シングル『君は僕に似ている』全曲において、梶浦由記の作曲・アレンジになっています。作詞においては分け合う形になっております。

石川智晶は作詞・作曲します。作曲だけも出来ます。
梶浦由記も変幻自在といいたくなるほど英語・日本語に加え造語まで出来る作詞家であります。

しかしながら大ヒットする曲は、作詞:石川智晶で作・編曲:梶浦由紀となる。世に広く知られている曲はコンビで創作したものとなる。これこそバンドの魅力と言えるが、難しいところでもある。

両者とも創作できるミュージシャンである。方向に大きな違いはないが、傾向が微妙に違っており、それを形に出来る能力をそれぞれが有している。自分の意向を反映したいだろうし、また体現できる能力がある。

バンドが続かない典型的なパターンかもしれません。
もっともこの二人は、音楽性より何よりも芸能界に振り回された感じがあります。その辺りを述べては、確証のない悪意に満ちた想像になってしまう。これから、というSee-Sawに向ける言葉ではない。

大切なのは、今回の復活が盛り上がることで定期的でなくてもいい。気まぐれ程度でもいいから「また」があって欲しい。その一念を込めた今回のブログなのです。

【オススメする3枚】その基準

石川智晶のアルバムにおいて、オススメしたい!といっても、あまり大した紹介ではありません。
「石川智晶」名義になってから3rdまでは、温度差あれど普通に聴けるように思う。なぜなら「See-Saw的」な曲があるからである。
特にヒット曲となった1stに収録の『アンインストール』や2nd収録の『Prototype』など、See-Sawの曲だと言われたら疑わない。キラーチューンがあるので、知らない人にもススメやすい。
個人的な体験から言わせてもらうと、カラオケで『Prototype』を歌っているから、いつの間に石川智晶を知ったのかと思いきや、単なる「ガンダム」を観ていただけという話し。まったく主題歌だけで、はいお終いになれるのか、わからない。
仕方がないので貸しました。けっこう良かったな、と言われながら返された時は嬉しいよりも、その怠慢さを激しく責め立ててやりたい衝動に駆られたものです(笑)

実は最もよく聴いている3rdアルバム。曲の良さはもちろんのこと、4曲目『不完全燃焼』から『アンイストール(Remix版)』『スイッチが入ったら』と続く3曲がメドレーではないかと思ってしまうほど、流れがいい。
そして石川智晶ソロで一番に好きだ!つまりこれまで聴いてきた曲の中でもかなりお気に入り曲となる『夏の庭』ときて、アルバムの最後を締める『シャーベットスノウ』というアカペラが余韻に浸らせる。
ソロにおいて完成形を見たアルバムだ、とカッコつけて言えば、そんな感じでしょうか(笑)

以上の3枚を聴いてからが、今後のアルバムに進むかどうかです。これからが問題なのです(笑)

以後、ミニアルバムが続きます。4thアルバムも出ますが、以前に出ていたミニアルバムの延長みたいなアルバムです。
これらのアルバムの特徴を一言で表すなら「濃い」です。石川智晶が色を強く押し出してきます。ヒットとは無縁な曲調ながら、ハマれればずっといけます。離れがたい魅力があります。
ただ石川智晶のソロを初めて聴こうとする方には、4th以降はススメしないほうが良いような気がします。やっぱりヒットするような曲がある3rdまでのいずれかで、ハメていきたいものです。

石川知亜紀名義のアルバム

石川智晶はソロにおいて自らプロデュースしています。全曲が作詞作曲といい、作品の構築においては自分で突き詰めていきたいタイプではないか。まさしくアーティスト志向が強いシンガーソングライターではないかと思っています。

とはいえ、石川智晶になってからはプロとして依頼を受けての曲作りも多くなります。

だからまだ依頼などほとんどなかったであろう「石川知亜紀」の時期。そこで制作されたアルバムには等身大を感じます。

音楽を聴こうと意気込んでいる時ではなく、ふと疲れていたり悲しかったりした場合に聴くといい。そんなアルバムです。
これはSee-Sawから広げられた梶浦由紀も含めた数多の中においても唯一の世界観を持っているように思えます。石川智晶自身ももう二度と作ることは叶わないのではないか。そんな風に思ってしまうほど、ありふれた日常に生きる女性の心情を聴き取れるようなアルバムなのです。

【Wakanaについて】事務所次第

『Wakana』を聴きましたので、せっかくだから触れようと思います。
アルバムタイトルでなく歌手名としての「Wakana」カラフィナのメンバーで事務所に止まった唯一の人です。きっと若い頃であったら悪意を持って、ここで語っていたでしょう(笑)

ワタシも、もう大人です。仕事上、少し覗くような体験を経たせいか、いろいろな憶測が浮かんで一概にどうこう言えません。だから客観的な判断がつく部分だけを述べさせていただきます。

アルバム『Wakana』自体はよく出来ています。普通にいい曲が並んでいます。今のところ音楽性としてのバックアップ体制はうまくいったように思われます。

問題としては、どう売り出すつもりか?といったところです。

Wakanaが所属することとなったレーベルは、ビクターエンタテインメント。本来なら連結子会社であるフライングドッグでいきたいところです。アニメ方面へ向けて立ち上げられたレーベルがフライングドッグだからです。

ビクターエンタテインメントは確かに大きいレーベルではありますが、一般的な歌手のためにあります。サザンや星野源に薬師丸ひろ子など、数え切れないほどの有名なミュージシャンでひしめいています。
これは逆を返せば、上が詰まっているとも言えます。後から所属となったミュージシャンは自助によって名を上げなければならないようです。実は巨大レーベルほど新人にとって大変です。控えているミュージシャンも多数います。新しく売れたミュージシャンとして星野源が挙げられるような状況です。星野源は音楽だけで売り上げられたわけではありません。

新人や埋もれたミュージシャンが世に出るきっかけを求めるならば、アニメが良い。現状はそうなっています。

アルバム『Wakana』において、タイアップがありません。レーベルがフライングドッグに繋がるビクターエンターティメントであるゆえに、むしろアニメ作品に関わることが難しくなっているように思えます。関わるとしたら、ドラえもんクラスの国民的アニメになるでしょう。但し、国民的アニメは今や有名な歌手が担当するものとなっています。世間に知られていない歌手が採用される状況ではない。
ならば、ドラマやCMなりへタイアップを図るしかない。でもそれは歌手の問題ではなく、マネージメントの話しです。バックアップする事務所の手腕になります。

Wakanaはソロとしてライブツアーを敢行しています。それを収録した円盤も発売されます。

ここに収められているライブの曲目に「カラフィナ」の曲が混じっています。アンコールの一発目に『ひかりふる』を持ってくるところが、観客の求めがカラフィナの続きであることの自覚はあるようです。

カラフィナの楽曲群における所有権が梶浦由紀にあるか、事務所が一部持っているのかは分かりません。ただ依然としてカラフィナ頼りな面があるようです。

Wakanaが今後ソロとしてやっていくとしたら、以前の色は引きずっても「独自の存在」を築き上げなければいけません。それはカラフィナに限らず、古今東西において共通するバンド解散後のソロ活動で成功するための必須条件です。
これに加えて、どう皆の耳に届けるか。どうしたら耳を「傾けて」くれるか。現代においては映像に合わせなければ、まず最初の機会は訪れないように思えます。できれば音楽の重要性が高い分野。画面に彩りを求める特撮やアニメの方がいい。
けれども基本アニメ関係から外れたレーベルに属しています。ならば一般ドラマやCMなどのタイアップを取ってくるしかない。

ただ今はまったく取れていない状況です。

現状はまさしく「カラフィナ」からの続きである。確かに解散後は注目がある。応援をしてくれる者も多い。だがそれがいつまで続くか分からないのは、世の常と言っていい。サウンドクリエイターも後続に就いた者は優秀かもしれないが、以前とは違う。

それでも新規のファンを獲得していかなければ先細りするばかりである。いかに梶浦由紀なしの音楽として、キャラもまたどう構築していくか。今後の活躍はその一点にかかっている。

カラフィナはもちろんのこと「FictionJunction」初代の歌姫ズであるWakana。いつか復活を、という声もある。たぶん梶浦由記本人は受け入れられそうな感じはする。けれども周囲はどうだろう。

「KEIKO」は直接に関わっていたから相当であろう。梶浦由記を追うに近い形で同事務所を辞めた「KAORI」も含むところはあるだろう。ツアーのメイキングでふざけあっている様子が映し出されるほど仲が良かった「貝田由里子」などはかなり複雑な心境だろう。

もし時が経って、カラフィナの3人、もしくはFictionJunctionの4人が揃う機会が訪れたとしても、そこには「ある感情」を挟まずにはいられない。純粋な気持ちでパフォーマンスするといった状況は、もうオリジナルメンバーではあり得ない。
いろいろな感情を乗り越えてきたことによって深みが出るということになればいいが、どうだろう。現時点でこんなことを考えるのは、詮無きことだ。

ただ辛口で言わせてもらえれば、梶浦由紀が退社となったことはとても良かったと思っている。迎えるボーカルは、所属していた事務所の若手を引き揚げる必要がなくなっため、さらに広がった。

そして何よりも「See-Saw」の復活!これは事務所に所属していたら出来なかったことではないか、と思われる。
See-Saw再び」のためならば、多少のプロジェクトなど潰れて構わない。

カラフィナのファンには非常に申し訳ないが、それが偽らざる自分の本心なのであります。

【また、お会いしましょう】するために

杉山清貴&オメガトライブのツアーにおけるアンコール曲。杉山清貴ソロの曲が取り上げられました。
当の杉山清貴自身は渋ったようですが、メンバーの強い意向に押されたそうです。その曲は杉山清貴がソロとして一番最初に発表したものです。

演奏が始まった途端に、なんだかとても込み上げてくるものがありました。前奏だけで泣けてきそうなほど感動している自分がいました。

See-Sawライブは、誰もがご存知?の梶浦バンドに石川智晶を迎える体制です。けれどもいつもは「フロントメンバー」としているところを今回は「サポートメンバー」になっています。

梶浦由記に人が集まる理由が、なんとなく分かるような気がします。

初期はやらない前提で(笑)、楽曲としてはアルバム・シングルで15曲。『edge』を入れても16曲(他にないよな?w)ライブが成り立つ曲数ではありますが、昨今は20曲ぐらいが相場と捉えれば足りないといえば足りない。
ここはソロの楽曲を持ち寄ってもらいたい。ここで想像が止まらなくなるのが、梶浦由記の曲のどれを石川智晶に歌って欲しいか!考え出すとたまらなくなります(笑)

全ての演奏を終えた杉山清貴&オメガトライブがマイクを置きます。それからメンバーの全員が揃って地声で、
「また、お会いしましょう」

See-Sawのライブにおいても同じような締め括りがあって欲しい。ライブ当日3ヶ月前にして、星に手を合わせるような想いで過ごしております。