ネタバレ感想【騎士竜戦隊リュウソウジャー】第24話 恋の空手道場

中盤にかけての追加戦士は、とても大事だ。
以前なら「6番目の戦士」と評すれば良かったが、ここ最近はそうもいかない。前々作のキュウレンジャーは12番目、前作のルパパトでは7番目とくる。
キュウレンジャーは「俺様」と口にする傲慢とも取れる態度を取りながら、内実は過去の体験から仲間を失いたくない気持ちからだったところに、ぐっときた。
ルパパトでは、明らかに怪盗よりにも関わらず潜入捜査官とした無理ある感じを軽々ねじ伏せる華麗なキャラが素晴らしすぎる。
いずれも魅力あるキャラクターであった。
中弛みしがちな戦隊モノの興味を引きつけていくために、いかに途中参加となる追加戦士が大事か。キュウレンジャーとルパパトはその好例と言っていい。

好評が続いた追加戦士であるが、今度はキャラ自体というより設定を今までにない要素を加えてきた。婚活という、子供番組で取り上げるんだ!といった新機軸である。愛の戦士である。どう考えても笑いへ落としていくんだろうな、としか思えない。

予想違わずでした。楽しい感じで、ままならない婚活ぶりが展開していきます。そして意外だったのは、「個人的に」笑えないこと。おもしろおかしく女性に振られていく姿が自分の胸に突き刺さる(笑)。女性との関わり合いで滑稽だった己れの姿が思い起こされて・・・大人になるとは辛いことです、
がんばれ、カナロ!と、番組を忘れそうであります。

もう一つ意外だったのは、婚活戦士の妹が存在感を放ってきたこと!もう存在自体が、とてもかわいらしい。ルックスがかわいいに違いないものの、そこまで凄いという気はしない。
妹のオトを演じている「田牧そら」が、うまいのである。ついついかわいらしさに騙されているが、末恐ろしい子役なのかもしれない。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

恋の空手道場

脚本は荒川稔久で、監督は渡辺勝也といった鉄板と評したくなるコンビです。こう言っていること自体が、ここで書いている人の古さを感じさせます(笑)。荒川・渡辺コンビは『仮面ライダークウガ』ではよく組んでいたよね〜、という話し自体が20年前近くです。
長期シリーズで、今なお放送中だとついつい先日のごとく語ってしまいますが、よくここまで生きてこれたものだと再認識です(笑)

冒頭

夏祭りの裏で、敵のドルイドン兵に襲われている女性。それを救いに入る「婚活戦士 カナロ」であります。
オチを隠さず述べてしまえば、襲われている女性がモンスター=マイナソーを生む人物に当たります。クレオンが顔をこっそり出している時点で、番組を見ている人ならば、だいたい予想が付きます。

しかし大事なのは、カナロの念願が叶うかもしれないことです。敵を倒す姿に女性は「付き合って」と言います。
カナロは結婚式のシーンで頭をいっぱいにするほど、浮かれます。

ここでもオチを早々に述べてしまえば、カナロが夢見心地に陥ったせいで肝心な話しを聞き逃してしまいます。女性には事情があり、決して男女の仲としてではないことを説明しているのです。大事な点を上の空のまま快諾してしまう。

カナロ、何やってんだ!と昔の自分なら言ってかもしれませんが、現在は違います。女性との付き合いがうまくいかない時期は、何やってもダメなものです。そんな中で見出した機会に、勘違いしたまま飛びついていってしまう。そこは女性にもてるばかりでない男性ならば分かること!だと思いたいですが、どうでしょう(笑)

前半

恒例の龍井家で、父ちゃんが「ネタがないから寝た」というネタを披露してくれました。今回は「祭」のセトーは出現しませんでしたが、とても面白かったです。個人的なツボを押されました。

そこへメルトオトちゃんから呼び出しの連絡を受けます。浮かれたお兄ちゃんが心配だから一緒に様子を窺って欲しい。完全なプライベートです。

問題はコウアスナです。しかしいくら幼馴染みだからといって、後を尾けるのはどうでしょう。しかもアスナはデートだと思っての尾行です。それに乗っかるコウもレッドとは思えない行動です。メルトの苦労はずっと続きそうです。

戦闘において剣を持つスタイルのリュウソウジャーです。
今回生み出されたマイナソーは空手使いを元にしています。クレオンが素手の相手に剣を使うなんて卑怯だと挑発します。
相手をしていたバンバトワは乗ります。肉弾戦となります。そうなると敵いません。けれども次に参戦したカナロは負けません。想いを込めた拳は、ついにマイナソーを追い詰めます。

今回の見どころとして、武器を使用しない、ここで展開された素手の格闘戦です。ここは本当に見応えあります。売り上げのために、玩具へ繋がるアイテムを魅せなければならない現状において、滅多に見らないシーンです。

もしかして今回においてスタッフがやりたかったこととは、婚活にかこつけた肉弾戦だったのではないか!なんて思ったりもします。

愛の戦士となったカナロに追い込まれたマイナソーは、剣とバリアーを駆使することとなります。剣と言っても、それはナイフであり、バリアーといっても、それはケーキの表面です。これが後にカナロの振られる予兆となれば、泣けます。

しかも戦いをこっそり覗いていたオトちゃん。初めて口にしたいくらい、お兄ちゃんをカッコいいと思ってくれています。そんなオトちゃんですが、東映のHPで演じる田牧がアクションにも挑戦したいというコメントがあったので、どこで躍動するのか、期待していました。けれど、まさかそれ?になります。

後半

すっかり仲良くなったリュウソウジャーの面々であります。
カナロが婚活という愛のため、ぜひ自分の手でいきたいという意気を他の5人が汲みます。特訓です。
オトちゃんも結婚式出席用のドレスを注文したとのことなので、お兄ちゃん頑張るしかありません。

とりあえず川面で跳ねた魚の動きをヒントに、マイナソーからの攻撃を避ける体勢を身につけたカナロです。海のリュウソウ族なのだから、今さら魚の動きに注目なんて、どうなのよ!なんて思ったりしました。ですが、カナロです。騎士として能力は高く根は良いものの、ヒトとして欠陥だらけです。しっかり毎日を過ごすタイプではありませんでした。

特訓のかいがあって、敵マイナソーの攻撃を打ち破ります。そして巨大化したマイナソーには、今回の見どころでもあるリュウソウル「コスモラプター」と騎士竜「モサレックス」と初の竜装合体「キシリュウネプチューンコスモラプター」で撃破します。

今回は大活躍だったカナロ。ですが、婚活の方は皆が盛り上がったなかで残念な結果に。しかも原因がカナロの抜けた行動に依ります。

心から祝福していたオトちゃんは、怒りのキックを繰り出します。本気で蹴っていた昔の仮面ライダーを彷彿させるようなキックです。もちろん合成で消すアシストさんの手は借りているものの、素晴らしい体勢でした。
しかし、期待したアクションはここなのか?と、唖然したのも事実です(笑)

【次回】踊るクレオン

今回アクションを披露してくれたオトちゃん役の田牧そらは、自分の身体の硬さに気づいたそうです。以後、熱心に柔軟へ取り組んでいるようです。
実は、まだやる気まんまんです。どうやらオトちゃんが出演するたびにアクションシーンを期待せざるを得ないようです。楽しみに待つことにします。

さっそく次回『踊るクレオン』に出演はするみたいですが、敵の術中にハマり魂を抜かれるようですから、あまりアクションは期待しないほうがいいかもしれません。

なんだか楽しみにする軸がズレてきたような・・・いやいや、楽しみとする要素が増えた!そういうわけです。