【ウルトラマンタイガ&ニュージェネレーションぴあ超大全】インタビューは必見!しかし不満もある

ここまで来たんだなぁ〜、と感慨深い。

終了した番組ならともかく、開始早々に特集本が出るなど耳目を集めるようになった証拠だ。もしくは熱狂的な編集者がいたのではないか(笑)。何はともあれ「ウルトラマン」の、ニュージェネレーションに絞った本が出た。

思えば『ウルトラマンギンガ』の放送当時、ここまで来るなどと誰が予想しただろう(けっこういたりして)。人生、あきらめてはいけないことを強く感じる。

ただ平成から書籍をそれなりに購入してきた者としては、値段がねぇ〜、ちょっと、うん。いやね、マニアック向けとはいえ、明日のヲタを取り込みたい身としては若年層も「ついうっかり買っちゃった」みたいな価格設定にして欲しい。

これまでの設定おさらいと、俳優ばかりでなく現場スタッフのインタビュー。平成ゴジラシリーズのように、メイキングは未来のスタッフを生む大きなファクターとなる。当書籍はそうした一面がある内容だからだ。

ポイントを押さえた良書です。
当ブログとしては、キャストインタビューを中心に紹介していきます。ただどうしても個人的な不満があります。ただ一点なのですが、それは後に。大したことではない、といえば、そうです(笑)

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【ウルトラマンタイガ】井上祐貴×七瀬 公

トップバッターは、ウルトラマンタイガ/工藤ヒロユキこと井上祐貴(いのうえ ゆうき)とウルトラマントレギア/霧崎こと七瀬公(ななせ こう)の対談となっています。

二人ともヒロユキ役でオーディションを受けたそうですが、どうやら七瀬の方が手応えを感じていたようです。選考員からの反応で、これで落選したら人間不信になるくらい良かったそうです。そこから突き落としたのは、霧崎というダークな役柄をこなさせるため深慮遠謀ではなかったか。たぶんですが。

但し、七瀬のほうだけ「視聴者を凍らせる表情」の演技を求められたそうですから、ここで書いている人の穿った見方ではないかもしれない。スタッフは当初から霧崎役のほうで目処を付けていたように思われます。だから気落ちされるためにまず落選させて、それから間を開けてのオファーをやってのけたのか?製作者とは、エゲツないものだからな(笑)

しかし悪役は、特にニュージェネ世代において人気キャラクターへ成り得ます。絶大なる人気を集めたジャグラーだけでなく、ベリアルもまた充分なほどの人気キャラなので、心していきたいというこです。トレギアが先達の悪役キャラクターに迫る素養を持つだけに、大変かと思いますが期待は主人公よりも寄せています。
霧崎が子供に人気がないは仕方なくても、大人に刺さる悪いヤツになってもらいたい。

この二人は「ティガ」「ダイナ」「ガイア」平成3部作にドンピシャ世代だそうです。ただ井上のほうは、その後の「コスモス」にハマっていたようです。

個人的には「コスモス」はウルトラシリーズで最も見返す気にならない作品です。だから作品を断じたりする場合は個人の嗜好であること自覚すべきだと、改めて思います。良い悪いより、まず作られていくこと。これが一番に大切な事柄であることを胸に刻みたいです。

【ウルトラマンギンガ】根岸 拓哉

仮面ライダージオウにおいて「仮面ライダーギンガ」が登場しました。声は「杉田智和」まんまじゃん!元ネタが『ウルトラマンギンガ』であることは確信犯でしょう。

こうした、ちょっと粋なキャッチボールは嬉しいことです。ここから話題を広げるきっかけになります。

インタビューはウルトラマンギンガ/礼堂ヒカルこと根岸 拓哉(ねぎし たくや)にです。

久しぶりのテレビシリーズであり、それほど期待もされていなかったと読み取りました(違うかもしれません)。けれども脇の俳優が津川雅彦や野村宏伸といったベテランで占められていたことに、窮状にある撮影体制における良心を感じます。

根岸自身としては、本編撮影より『ウルトラマン列伝』のほうが大変だったそうです。確かに、何でも知っていると言わんばかりに長々と喋り続けるのは大変そう。おかげで見る目が変わりました(笑)

あとやはりというか、「ギンガ」と「ギンガS」では撮影体制が全然に違ったそうです。劇的な変化は画面からして一目瞭然でしたから驚きはないものの、逆にギンガの頃の苦労が偲ばれます。

ギンガの声を担当した杉田智和のインタビューもあります。が、コラムとされるほど、ほんのちょこっとだけでした。

【ウルトラマンギンガS】宇治 清高

坂本浩一監督には大変お世話になったという、ウルトラマンビクトリー/ショウこと宇治 清高(うじ きよたか)です。

宇治は仮面ライダーフォーゼに出演しておりました。敵怪人になるくらいでしたが、やはり知名度を得るにはレギュラー出演で、主人公クラスにならないと難しいみたいです。
ビクトリーを演じたことで、人生が変わったそうです。自分が思っているより役者への影響力は凄まじいようです。

でも確かに、ウルトラマンに出演していなければ知る由もない。世間に知られるということは、本当に大変なことなのだと、門外漢は無責任に感じ取りました(笑)。

宇治は、オーディションでは隊員の松本ゴウキ役も受けていたそうです。松本ゴウキを演じた俳優がその後に引退したことを思えば、実際の理由は不明であるにしろ、人生の分かれ道を感じずにいられません。

【ウルトラマンX】高橋 健介

ウルトラマンエックス/大空大地こと高橋 健介(たかはし けんすけ)

2月にオーディションで、3月に撮影へ入ったので、ウルトラマンをやっている実感が持てなかったそうです。ウルフェスで子供達の声援を聞いてから気持ちが変わったようです。

巨人であるウルトラマンを舞台なんかでやって大丈夫か?なんて思っていたものです。現在となれば、古い考えです。ヒーローショーを見て熱狂した過去を忘れているのですから、頭が堅い大人にはなりたくないものです。

ヒーローショーを全ての都道府県でやりたい、と語っております。熱い想いだと文字からでも伝わってくる、自分にはそうです。現在はフリーなので、チャンスではあります。

ウルトラマンXといえば、その特徴としてサイバー化したウルトラマンと主人公のバディ・スタイル。重要な相方であったウルトラマンエックスを担当した中村悠一のコラムもあります。杉田智和もそうですが、吹き込みは一人でやるそうです。相手の声が先で合わせていたみたいですから、まったく声優さんは凄いとしか言いようがありません。

【ウルトラマンオーブ】石黒英雄・青柳尊哉

本当はウルトラマンをやりたかった!という、ジャグラス ジャグラーこと青柳 尊哉(あおやぎ たかや)なれなかった嫉妬心を役に活かしたとインタビューで答えておりましたが、リップサービスだと見ています。何もなくても、ジャグラーを見事に演じてみせたはずです。
ジャグラーは、ホント良いキャラクターでした。

ウルトラマンオープはエポックメイキングな作品でした。
主人公が防衛組織に属さない。「ギンガ」という変則を除けば、ウルトラ史上で初と言っていい試みです。
防衛組織を描かなくていいということは、ウルトラマンが出てこなくても成立するエピソードの割合が、ぐっと減ります。キャラクターへ踏み込む時間へ割ければ、深みを与えられるパターンである。ここウルトラマンをずっと鑑賞し続けきながら、ここで初めて気付かされたことでした。
防衛隊員という立ち位置も捨て難いかもしれません。ただ「ニュージェネレーションヒーローズ」の命名が最初に為されただけあって、まだ新しい試みがあることを示した意義はとても大きい。従来にない形のウルトラマンは、まだ始まったばかりです。
スタッフから防衛隊はやりたいの声は挙がっていますから、いずれ復活するでしょう。けれども現在は防衛隊員ではないウルトラマンを存分に味わいたいです。

悪役かもしれなかった!と思っていたが、ウルトラマンオーブ/クレナイ ガイとなった石黒英雄。仮面ライダー電王のラスボスが印象的でしたが、それゆえにヒーローをやりたい想いに駆られたようです。
念願の役どころを得れば、本人はやる気まんまん。ぶっきらぼうと几帳面さといった二面性が魅力のガイは石黒本人から強く出してきたようです。当初はスタッフは白い目だった様子です。けれどもガイを演じるだけあってタフだったようです(笑)

「ウルトラマンR/B」もそうですが「ウルトラマンオーブ」も認められるまでは中盤までかかったそうです。演じていた当人たちが言うのですから、その心中は察して余りあります。

実質3作目と言えるウルトラマンオーブ。平成仮面ライダーの例を見ても、3作目は冒険が必要であり、かつ成功するかどうかでシリーズ続行の見通しがつくようです。

【ウルトラマンジード】濱田 龍臣小澤 雄太

ウルトラマンジードの人間態における悪役といえば「伏井出ケイ」ではあるが気の毒だと思っている。なにせ前作ではジャグラーときて、今回は御大とも言えるベリアルの「子分」である。立ち位置があまりにも貧弱だ。せめてベリアル当人ならばである。演技は良かったが、印象は薄くならざるを得ない宿命を背負っておりました。

ウルトラマンゼロ/伊賀栗レイトこと小澤 雄太(おざわ ゆうた)は、伏井出ケイ役でオーディションを受けたが「ウルトラマンをやって欲しい」になったそうです。何がどう転ぶか、役者というのはツキもなければならないものなんだ、と思います。

ウルトラマンジード/朝倉リクこと濱田 龍臣(はまだ たつおみ)は、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の縁から、スタッフ側が狙っていたに違いありません。オファーそして即決といったノリであったことは想像に難くありません。

感慨深かったのもんなぁ〜、自分も。歳を取るのは、あっという間だといった目を背けたい事実をしっかり認識させられました(笑)
あの頃といえば、土屋 太鳳もウルトラマンに出ていた頃が抜群にかわいかったような気がしますが、これは個人的思い過ごしでしょうか。判断は世間に任せます(笑)

ゼロとベリアル、それぞれを担当した名のある声優さんたちのコラムはもちろんあります。

【ウルトラマンR/B】4人+不満

ウルトラマンオーブダーク/愛染マコトこと深水 元基(ふかみ もとき)は、ぜひと言った完全なるオファーだった模様です。確かに「アイゼンくん」キャラクターとして濃すぎるくらい濃かった。オーディションなどといったレベルではなく、深水を想定して作り上げていたのかもしれません。
このアイゼンくん、前半のみ登場の後半へ繋げるためだけに活躍したような「究極のかませ犬」みたいな存在でした。ひたすら未熟なウルトラマン二人の兄弟をなじっては叩きのめすだけの役割です。
ウルトラマンとは、あーでもない、こーでもない、とうるさい限り。そこで今さらながらに強く思い当たる。アイゼンくんとは、強烈なアイロニー以外の何物でもなかったのではないか、と。
ヒーローとは、怪獣とは、映画とは、かく在るべし、と断じたがる者へ向けた皮肉そのものの存在である。これは自分にも言えることで、決して修正しきれないとは思うものの、やはり自戒として胸に留めておくようにしたいとは思う点でもなる。
そしてこの頃は、昔のほうが良かったという感傷のみで意見する人には「アイゼンくんか」と呼びつつ、自分への注意喚起にもしている。

ウルトラマンブル/湊イサミこと小池 亮介(こいけ りょうすけ)。普通にオーディションを受けて撮影に入りました、と普通がとても珍しいウルトラマンなので異色な感じがします。印象深い回として第5話『さよならイカロス』を挙げておりました。個人的にも、あの回は妙に好きです。静かで大胆、そんな演出が光っていた回でありました。

ウルトラマンロッソ/湊カツミこと平田 雄也(ひらた ゆうや)オーディションの当日、交通手段の不良により、どうやら1時間以上の遅刻をしたようです。もう受けた時は、テンパってて仕方がなかったそうです。それで受かるわけですが、いろいろあっての方がウルトラマンのオーディションらしいといえば、らしいのではないか。そう思ったりします。
現場は、ともかく新しいモノを作ろうという気概に溢れていたそうです。答える内容がすっかり役柄通りのしっかり者の兄貴です。

そんな湊三兄妹の末っ子である湊アサヒこと其原 有沙(そのはら ありさ)明るい元気な役柄は合っているとオーディションを受けたものの順番が最後だったことで、かなり緊張してしまい、受かるとは思わなかったそうです。
役を貰った時点で、アサヒがルーブクリスタルであることは知らせていたそうです。が、そんなことを教えられても何が何やら。正体がクリスタルだと言われても、演技プランなんて立てられる者なんていない。SFの恐ろしさです(笑)

回を重ねていけば、アサヒは明るいだけじゃない、シリアスな展開に直面します。それは其原有沙自身にも演技が要求されることであり、悩むことが多くなっていたそうです。
しかも最後の方は監督からアドバイスはしないから、自分で考えて演技するように言われたそうです。
ファミリーコメディとされる作品ですが、舞台裏はかなり厳しかったのです。

そして個人的に感動で大泣きした第24話では、夜遅くまでツルちゃんと話し合いとし、気持ちを作って臨んだそうです。湊ウシオの父親のことは銀之丞さんと答えていますが、ツルちゃんのことは木下彩音さんではなく、あくまで「ツルちゃん」あの感動的シーンは、ふたりの新人女優の苦心と努力の賜物なのであります。

改めて、感動しました。

ここまでくれば自分が当書籍に対して、何に不満を抱いているか、察せられるかと思います。

おいおい、なんでツルちゃん/美剣サキこと木下彩音のインタビューがない!アイゼンくんがありながら、なぜツルちゃんがない!!死んでもインタビュー取ってこいよ、ダメなヤツらだな!!!

他にもスタッフやスーツアクターなど、いいポイントでインタビューを拾ってきている。
手放しでほめてあげたいのに、ツルちゃんのインタビューがないのは致命的だ。購入したけれど(笑)

次の特集本では、ぜひ、何がなんでもツルちゃんのインタビューは取ってきて欲しい。以前にも、超全集についても記事にしましたが、

こっちにもツルちゃんのインタビューがないんだぜ!どっかでインタビュー取ってきてくれよー、と叫ばずにはいられません。