ネタバレ感想【ウルトラマンタイガ】第8話『悪魔を討て!』

アイドルは、ようわからん!です。
ここで書いている人の原則が、ヒロインは好き。だが中の人にはあまり興味を持つことがない。
友人に言わせると、シビアだな〜ということらしい。

いや、そこまで興味を広げられないだけのことです。あれもこれもと欲張っているほうだと思うけれど、時間や金銭的な限界はあります。どうしても優先順位は出てきます。手を伸ばしきれないことは多いのです。

けれども『仮面女子』には興味が向いたことはあります。
仮面を被っているなんて特撮みたい、といったその場限りな印象が最初です。

本気で注目したのは、メンバーの『猪狩 ともか(いがり ともか)』さんについてです。西武ライオンズのファンという共通性で、多少認識しておりました。その程度とも言えます。
ただ猪狩さんが2018年4月に強風で倒れた看板によって「脊髄損傷による両下肢麻痺」にまで陥る重症を負います。車椅子生活です、リハビリの日々です、今なお手術が行われています。

晴天霹靂の事故に遭い以前とは変わり果てても、明るく笑顔を振りまく姿には「アイドルって、すげぇな」球場でライオンズを応援する猪狩さんには脱帽です。健康で挑戦できる幸運を素直に認識させてくれました。

つまりアイドルに対しては、その程度とも言えますが(笑)。でもどこで力を貰えるかは、ホントわからないものです。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【悪魔を討て!】後編?

前回『魔の山へ!!』について、これまで以上に長く振り返っております。今回は、続きです。
しかしながら山中におけるホラー・サスペンスと匂わせていた前回とは趣きを異とします。今回は街中における、いつものタイガの世界です。

タイガにおける初の前後編ではありますが、エピソードとしては別として成り立ちそうなくらいです。前回の伏線といったものはありません。ゲストキャラであるネット・アイドル「天王寺藍」と封印が解かれた「悪夢魔獣 ナイトファング」が引き続き登場しなければ分からないほどです。

監督の神谷誠は特撮作品である以上、続けての担当は当たり前です。
脚本は、林壮太郎も引き続きです。東映において脚本家の連続登用は当然ですが、円谷のニュージェネにおけるウルトラシリーズは異なります。続きエピソードでも脚本家を変えてくる傾向にあります。シリーズ構成の意向が、かなり及ぶのかもしれません。
シリーズ構成も中野貴雄を共に担う林壮太郎が、タイガにおいて初の連続で脚本を書きました。けれども内容としては、それぞれで独立できそうなストーリー展開です。

前後篇にした意図を見出すなら、ゲストキャラである天王寺藍を活かしたかったか。演じた胡桃 そら(くるみ そら)が見せた瞳の左右の色が違うビジュアルは印象深かった。よく分からないけれど猪狩さんが所属するアイドルグループ仮面女子の成長株っぽいし、テレビドラマはもしかして初出演?な感じです。
このゲスト出演者のための前後篇にしたのかな、とあくまで憶測にもならない想像をしたりしています。

【悪魔を討て!】パワーアップタイプ

悪夢魔獣 ナイトファングは相当な強敵で、タイガでは早々に倒せなさそうで始まった今回。目玉であるパワーアップ形態への伏線を冒頭に持ってきているようである。
上述でゲストキャラのために前後篇へしたかと書いたが、真面目な考察としてタイガの新しい力となる「フォトンアース」をより際立たせるために組んだのかもしれない。

今回は前回のように過去からのリスペクトも何もない、ともかくタイガの新形態を劇的に描く!ここに特化した作りとした。今作における期待の表れとしたい。

パワーアップの源となる力は、地球に宿る光ということである。地球から力を得るといえば『ウルトラマンガイア』だが、M78星雲のウルトラマンに与えられるのは、初めてではなかろうか。
タロウだけでなく、先輩ウルトラマン諸氏が得られなかった地球の力。密かにだが宇宙人も多く住む惑星になっていれば、地球人とどう繋がっていくかといったテーマへ踏み込むようになったりするか。楽しみなところである。

出現したナイトファング悪夢魔獣の異名が与えられるだけあって、人々に悪夢を見せて己れの力とする。その能力にいち早く気づいたタイガが宿主であるヒロユキに伝える。ヒロユキ自身は警告を発するも術中に落ちてしまうが、ヒロインのピリカは優秀で逃れるばかりか対策まで打ち出してくる。
救われるまで、その場にいた者たちが見る悪夢。それはこれまでのエピソードから抜粋である。そこでやはり気になるのは、ヒロユキたちが勤務する民間警備会社イージスの女社長である佐々木カナが、外事X課に所属していた際に保護しきれなかったセミ人間の少女がどういった次第に至ったかである。まだ明示されていないので、今後どう関わってくるか。関わってこない可能性が大いにあるが、妙に期待してしまう自分である。

金色を宿す「ウルトラマンタイガ フォトンアース」としてパワーアップを果たせば、タイガの際にはあれほど苦戦したナイトファングを圧倒して撃破する。
ただその後に現れたウルトラマントレギア。こちらはお互いのパンチが交錯するくらいまでで、倒すまでには程遠い。けれどこれまで軽くあしらわれる状態からは前進したようである。

ところで今回において金色になったにも関わらず、霊能力者である天王寺藍に「赤鬼」呼ばわりされるタイガ。でも自分からすれば、なるほど!と思うほどの見事な指摘でありました。

【次回】それぞれの今

それにしてもウルトラマンタイタスが出ません。
いや今回も出てくるには出てくるのですが、賢者としての役割のみです。宿主であるヒロユキに教示するだけの幽体さながらである。天王寺藍の肩に乗っかっていれば、手で払い除けられる始末である。
ただ個人的には、タイタスのそんな扱いに不満はありません(笑)

ところで今回の監督である神谷誠を、特撮監督のみで評するならば、田口清隆より一世代前という感じがします。CGやこれまでにないシーン作りは今ひとつの感があります。
だからこそです。ミニチュア越しのアオりを中心としたカット割りへ振り切って欲しい。今回は見事なほど、得意とする場面作りに終始しておりました。テラス越しのカットなど、たまりません。
どうか神谷監督は監督が得意とするところで突き進んでくれれば、嬉しい限りです。

さて次回は、ホマレの過去がどれだけ明かされるか、といったストーリーになりそうです。イージスのメンバー話しはハードできてますが、さて、どうなるか?辛い内容こそ望むところであります(笑)