【書籍】『平成大特撮1989-2019』そして【令和ライダー】『仮面ライダーゼロワン』情報

育った時代の影響は免れない。もっともらしく表現しているが、悪く言えば、やはり古くはなっていく。テレビを点ければ「子供向け」としながら、怪獣から変身ヒーローや一風変わったSFサスペンスものなど何でも観られた現在とは違う状況だった。

ビデオレンタルは、けっこう高額でほいほい借りられるものではない。ソフト化自体も追いついておらず、幻の作品も多々ありだ。そしてやっと観られたと思えば、画質は最悪。暗がりの向こうに何がいるんだよ、演出か?後のブラッシュアップで知る、ただ見えていなかっただけ。酷い画質を観せられた過去へジオウばりに戻れるならば、金を返せ!である(笑)。

だから作品を抑えているだけで、一目置かれた豊かな昭和末期だった。特撮・アニメといったアンダーグラウンドな世界を、テレビで観られなかった作品を語れる大人はなんて凄いのだろう!

そんな認識をすっかり変えてくれた時代が「平成」だったかもしれない。よく言えば、自分が大人になったということか。同じ愚を犯さないためにも、ヲタではない者や新しい者の意見をきちんと咀嚼したいものである。

以下、ネタバレ及び独自解釈による偏見(笑)が含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【書籍】平成大特撮

戦後の昭和において特撮が萌芽したものの、一過性のブームとして終焉しそうな気配だった。これは特撮に限らずアニメもまた一般的認知へ至ったのは、平成の後期つまり21世紀に入ってからではないか。私見はそうだ。

平成前期と言える90年代は、まだまだ定着には程遠い。けれども現在ブームで終わらせないため尽力しているスタッフの多くが、90年代に撒かれた種子である。まだ一部マニアと年少相手だった分野を押し広げ、シリーズ化して次の元号においても変わらない状況を作り上げている。

特撮やアニメにとって、昭和よりも平成という30年間の方がエポックメーキングだった。ブーム後に成熟させる方向へ、昭和においては出来なかったことである。

特撮というアニメほど広義ではない分野であれば、一時代の括りとした書籍が出版される・・・と思いきや、令和になって3ヶ月経とうかという時期になっても、これくらいしかない。

『別冊映画秘宝 平成大特撮 1989-2019』相変わらずの洋泉社MOOKが出版元である。アフィリで紹介するは、いろいろな意見を眺めて欲しいからである。意見はいろいろ触れたほうがいい。ひとサイトだけから判断は危険だ。慮っているようで無責任極まりないブログ運営者たる自分だからこそ、敢えて強調する(笑)

本書は、執筆者64名に渡り、総レビュー数400という数多さである。このシリーズらしく字は細かい。読み難いという指摘を受けているが、個人的には「値段」は最重要の一つだ。希少ということで、ヲタなら受容しろという高額設定が、そうはすんなり受け入れがたいレベルまで来ている昨今である。
紙面ぎゅうぎゅうにすることでページ数を抑え値段が下がられているならば、以後もそうしてもらいたい。個人的にはそうした方向で希望している。

本書の難点として、販売サイトのレビュー欄に限らず指摘されているところが「クオリティー低い作品レビューが散見」できるというところだ。
そ、そうかもしれない・・・なにやら歯切れ悪くなるのは、ブログから持ってきたような文章が多いな、と思ったからである。好きなものを感情を殺してまとめるとこんなんなります、といった調子である。プロというより、アマチュアの範囲に留まる「文」なのである。

いや〜、耳が痛すぎるでしょ、ここで特撮についてブログを書いている人間にとってはさ(笑)。原稿依頼を受けるくらいのブログ運営者ならともかく、読みに来てくれる奇特な方々に感謝するだけの自分には非難はできません。きっとブログをやっていなかったら違ったでしょうが、本書を読むと我が身を振り返っての反省ばかりしてしまいます。
つまり、ここで書いている人にとっては必読書とも言えるわけです。精進あるのみです。

さて我が身へ落とし込んでいるばかりでは、ただの自虐レビューにすぎません。ちょい、まじめに指摘したい部分があるとすれば、拙いレビューこそ本音が見え隠れしているように思えます。ブログならばともかく依頼原稿であれば、個人の感情を強く出すわけにはいかない。
いかないはずなのですが、膨大な数のレビューには、インタビュー記事と違って編集の目が行き届いていないように思われます。初めは酷いなと感じたレビューが読み返してみると、なにか裏読みしたくなる。そうした面白さもある、このたびのMOOK本でした。

【令和第1号】仮面ライダーゼロワン

2019年7月17日に「令和仮面ライダー」が発表されました。

テレビ朝日の公式サイトから、以下の発表となりました。

令和となって初めて登場する「仮面ライダー」作品のテーマは、人工知能=AI。そのAIに最も影響を受けるのが“仕事”です。現在の子供たちが夢と希望を抱く“お仕事”の姿は、今後激変していくといわれています。令和初の仮面ライダー『仮面ライダーゼロワン』では、各話でスポーツ選手や医師、料理人、漫画家など、子供たちが熱い視線を送る職業の世界を舞台に、そこにAIが導入された未来の姿とその環境下で生まれる悪との戦いを描きます。

 そんな物語の主人公となるのは、AI企業の社長にして仮面ライダーゼロワンに変身する青年です。自社が開発したAIロボがテロリストのハッキングを受け暴走し、社長ライダーの青年は人工知能技術を巡る戦いに身を投じていきます。そこでは一見、AIそのものが“悪”のように見えます。しかし本当にそうなのでしょうか? 本当の悪はAIを恐れ、AIの能力の前に自分を諦め、考えることをやめた人間たちの中にこそ存在するのかもしれません。主人公が戦うのは、そんな人間に悪用されたAIと人間たちの弱さです。そして、AIと共存する時代になっても、仕事をする上で必要なものがあります。それは「夢」と「情熱」です。社長ライダーは、戦いを通して「夢」や「情熱」を持つことの素晴らしさを子供たちに訴えていくのです!

線や色は自分が勝手に付けさせていただきました。

「ゼロワン」表記も「01」とくれば、キカイダーか!と思うのは至極真っ当かと思われます。まじめな話し、スタッフ側もその辺りは確信犯でしょう。古くからのファンの琴線は揺さぶります、けれども中身は全然違うよ、というのはこれまで東映がお得意とする策であります(笑)

キャストにおいて注目するべきは、最初から仮面ライダーを演じる3人が発表されているところでしょうか。これについては公式の新番組PR映像が手取り早いでしょう。

もう女性が仮面ライダーになるくらいで騒ぐ時代ではなくなりました。これも平成特撮の功績の一つとしましょう。
注目すべきは、これからの時代を見据えたテーマにどれだけ踏み込んでくるか。AIを扱いながら、実は「真実の悪とは何か」といったやり切れないテーマへどれだけ迫っていくのか、と邪悪な気分(笑)と共に期待が高まっております。

主要スタッフも、脚本家はお馴染みの高橋悠也ほか、音楽は坂部 剛ゴーストの人ですね)プロデューサーに大森敬仁(東映)も連ねている。

パイロット監督は、杉原輝昭になると思われる。
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のパイロット監督ときけば、否が応でも期待は高まる。仮面ライダーにおける初演出は、翔一くんがばりばりに活躍したジオウのアギト編であれば、スタッフからの信頼も高そうだ。

パトレンもといルパパトの監督ときては、期待するなというほうが無理ですよ。楽しみ、楽しみであります。