ネタバレ感想【ウルトラマンタイガ】第1話『バディゴー!』

作品によって好き嫌いが生じる。それは当然のことだ。好きなら熱狂すればいいし、気に入らないなら品性を保ちつつ(笑)けなせばいい。

だが特撮ファンならば、観なければいけない。繰り返し言うが、特撮ファンは特撮作品を観なければいけない。例え好みの作風でなくても、それが特撮であるならば目を逸らしてはならない。

けれども、どうしてもこの作品は気に入らず観たくないという作品が存在したらである。そこは百歩譲るので、せめて玩具やグッズを購入してくれ!資本主義のなか、売り上げは必須である。極端な話し、常に特撮の新作待ちをしている者にとって、作品の出来不出来など二の次なのだ(問題発言?w)

その舌の根も乾かぬうちですが、『ウルトラマンタイガ』が「すげぇー、おもしれー」な作品になってくれることを願って止みません。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

スタッフ体制の変化

脚本はシリーズ構成も兼ねた、林壮太郎。監督は、市野龍一が担当です。初回を任されていますから『ウルトラマンタイガ』を構築するメインスタッフになります。

ついに市野龍一がメインになりましたか。『超星艦隊セイザーX』における突き抜けた演出を視聴して以来、注目しておりました。ギャグの織り交ぜを得意とする、まさに『ウルトラマンR/B』には打ってつけ。それゆえに『ウルトラマンR/B』でなければ、もうメイン監督などやれはしないだろうと失礼な予測をしておりました。
ここにきての抜擢です。『超星艦隊セイザーX』の放送が、2005年。あれから14年と思うと、感慨深いものがあります。

そして今回において、本編班と別に特技班が設けられ、2班体制が組まれたことは特筆に値します。
特撮といえば、ドラマ部分と怪獣など特殊技術を要する部分を撮る班を分けるのが通常でした。本編も特撮も一人の監督が全て担当する1班体制のほうが珍しかった。

1班体制で撮られた代表的な作品といえば、湯浅憲明監督の初期を除く昭和ガメラ作品群。それから東宝チャンピオンシリーズにおけるゴジラ数作も内実は違ったそうだが、名義上は1班体制。そしてニュージェネレーションヒローズ辺りのウルトラマンシリーズ。

特撮作品の製作において「1班体制」と聞くだけで、資金繰りの苦しさを露呈したようなものでした。現場が気の毒でならない。ただニュージェネレーションヒローズのウルトラマンの場合は、本編もやりたい特撮監督の意向も反映されていたような感じはありました。

しかしながら、ここにきて2班体制が取られたことを素直に喜びたい。ウルトラマンの製作現場に多少なりの余裕が生じたに違いないからだ。市野監督のインタビューによれば初回から3話まで担当したそうだから、撮影は2話づつ担当する体制が変えられてもきている。

なにか新しい息吹が感じられる。そんな勢いが作品にもまた反映されているような初回放送でした。

バディゴー!

冒頭から、振り切ってくる。
ニュージェネレーションのウルトラマンが勢揃いである!トレギアを追って、激しい戦闘を繰り返している。会話はウルトラマンギンガが担当(笑)と言っても、ギンガ自身である杉田智和ではなく、ヒカルと演じた根岸拓哉である。

いきなりニュージェネレーションヒローズを総括するような見せ場にはやられます。そしてウルトラマンたちを、トレギアが一人で翻弄することで実力を浮き立たせます。
そんなトレギアの前に、タロウが立ち塞がります。
そしてニュージェネレーションのウルトラマンたちを「先輩」と呼ぶウルトラマンタイガに、タイタスフーマと3人が登場です。「チームワーク」とタイガから声が出てくるくらい、ずっと組んでいるようです。
ただしタイタスフーマタイガといった新登場のウルトラマンはトレギアに次々と倒されていく。

主題歌に入る前に、これだけの目まぐるしさ。しかもタイガタロウの息子であることや、玩具になるアイテム(笑)がさりげなく紹介されている。オープニングの濃密さが、とてつもない。

ここで先に結論を述べされてもらえれば、今回はかなり期待できるスタートとなりました。

怪獣に星人と惜しみなく登場します。地球人以外も多く紛れ込んでいる世界のようなので、懐かしいキャラクターの再登場が多いかもしれません。

今回、マグマ星人など襲ってくる側もそうですが、主人公ヒロユキが所属する民間警備会社が引き受けた案件も実は宇宙人からでした。どうやら絶滅危惧種として心配される怪獣を保護する団体があるようです。宇宙が身近な設定であるようです。

そしてヒロユキが活動の場としている民間警備会社・・・もしかしたら会社ではないかもしれないE.G.I.S.(イージス)。メンバーは謎めいています。地球人ではないのかもしれません。どういった者たちか、今後へ興味を引っ張ります。

ヒロユキの熱い想いとピンチが、ウルトラマンタイガを呼び出します。今回はウルトラマン自身による人間体ではないため、どうしてヒロユキタイガになるかはまだ不明なままです。これも理由が判明するとしたら、次回以降です。ああ、焦れったい(笑)

今度のタイガは、どこかやんちゃな感じがします。市野監督のインタビューでは中3か髙1ぐらいということですが、個人的には中1ぐらいと思う若きウルトラマンです。従来にないウルトラマン像であるので、これもまたどう転んでいくか楽しみで仕方がありません。

市野監督は怪獣や宇宙人にしっかりした理由や目的を持たせて登場させたいそうです。ですから、ウルトラマンタイガの存在を教える場面もまた依頼人の宇宙人からもたらされるといった無理のなさです。ついファンが屈託無く受け入れてしまいがちな部分を、きちんと描いてくれそうで期待が高まります。

そして、これぞ特撮の爆発!といったシーンはファンには堪らないですね。特技監督は神谷誠でした。

次回は、トレギア

前作の『ウルトラマンR/B』は回を重ねていくごとに盛りがっていく感じでしたが、今作『ウルトラマンタイガ』は初めからMAXといった調子です。それでありながら、今後への興味を持たせるための伏線は張っておく。かなりな期待を持ってしまいました。スタッフには、ぜひ期待に応えていただきたい(笑)

これまでのウルトラマンを踏まえつつも、1作ごとに独自色を見せてくるニュージェネレーションヒーローズの作品群。特に今回のウルトラマンタイガは積み上げてきた制作現場の充実ぶりを示していれば、楽しみでしょうがないです。