その3【仮面ライダージオウ絡みで平成仮面ライダーの思い出語り】ガイム・ゴースト・キカイダー

せっかく過去のライダーを呼ぶジオウである。登場する順に「思い出」に付き合わせようという、あまり感心できない企画である。

ジオウ登場時においては特に触れない・・・つもりでしたが、ちょっと書きたくなってきました。やっぱり『龍騎』は大きい、という個人的な事情です。でもそれは次回からにしよう、といった適当さです。つまり今回はガイムにゴースト、それから龍騎は飛ばしてキカイことキカイダーについて書きたいと思います。

ずいぶんブレブレなシリーズとなってしまったことをご容赦ください。いかにこのブログが思いつきで運営されているかの好例です(笑)

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【仮面ライダージオウEP11/12】仮面ライダー鎧武/ガイム

仮面ライダー鎧武/ガイム』は2013年10月から翌年9月まで放映でした。

キャッチコピーは「ライダー戦国時代」と勇ましさがありますが、スタッフ名に虚淵 玄(うろぶち げん)、メインライターが虚淵 玄。繰り返してしまいましたが、東日本大震災に追い打ちかけた(製作者の責任ではありません)魔法少女まどか☆マギカ』の脚本家がやる!

虚淵 玄の参加が何より衝撃でしたし、期待でもありました。アニメは好きだが特撮は場合による友人たちが、離れていた平成ライダーへ戻ってくるきっかけにもなりました。

放映開始されれば、なんて明るい!ダンスチームごとで対立しながらも、恋あり将来の悩みあり、なんて青春しているんだ!けれどもメインライターは虚淵 玄。どうせ暗くなるさ、友人たちとの間で交わしておりました。

まったくその通りになりましたね、気持ちいいほどに(笑)

ものの見事な悲惨さ。ライダーなど所詮はモルモット。友人を手に掛ける運命であり、描写は抑えられているゆえに際立つ無残な最後を迎える者たち。末路の哀れさで胸が痛むようなライダーが何人いたことか。

でも、虚淵 玄だから仕方がない(笑)。それに悲惨さのなかにも、希望がある。立ち直った者もいたし、世界の崩壊は逃れた。主人公とヒロインは皆を救うため、どこかへ行ってしまった。決して死んでしまったわけではないけれども、残された者にとっては亡くなってしまったようなものである。

「なんだ、まどか☆マギカをライダーでやっただけじゃん」ある友人が言っていた。まったくマニア=ヲタは容赦がない。

虚淵 玄は個人的に好きな作家である。自分たちの平穏など誰かの犠牲のうえに成り立っていることを改めて認識させてくれるからである。どんな作品をやっても、虚淵 玄。それを良しとしたい。

【仮面ライダージオウEP13/14】仮面ライダーゴースト

いきなり主人公が死んでしまう『仮面ライダーゴースト』は、2015年10月から翌年の9月まで放送されました。

出だしは好調だったと思います。主人公の死という衝撃な展開から、生命を取り戻すため期間内にやり遂げなければならないことがある「タイムリミット」はストーリー上へ緊張をもたらす王道です。
しかも特撮ものにあっているような気がしていた竹中直人の出演が決まりました。牙狼にゲストとしてはあったものの、レギュラーとして本格的な出演は強力な後押しになる配役です。

これはかなりな作品になるのではないか、と期待が高まっておりました。ワンクールの放送分までは。

期待が高まりすぎたせいか。悪くはないのだけれども、なんか盛り上がらない。こじんまりとしたまま、終了を迎えてしまいます。印象の薄い作品となってしまいました。

「生命」といった根源的テーマが却って曖昧にしてしまったか。今ひとつ踏み込み切れなかった感じがします。

つまらなかったわけではない。むしろヒロインや他のライダー、お笑い担当であるお寺の人々、そして眼魔世界の住人たち。誰もが好演していた。
だからこそ、惜しい!と思うわけである。

【仮面ライダージオウEP23/24】キカイダー

キカイダーといえば、石ノ森章太郎原作の『人造人間キカイダー』1972年に実写特撮ヒーロー番組として、2000年にはアニメーション化されました。いずれも想い出深い作品です。

仮面ライダージオウにゲスト出演した入江 甚儀(いりえ じんぎ)がキカイダー役を務めた映画『キカイダー REBOOT(キカイダー リブート)2014年に公開されていました。

高層ビル屋上のヘリポートから始まるアクションシーンから、クライマックスにおけるハカイダーとのごつごつした対決。機械であるはずのキカイダーとハカイダーから痛みが伝わってくるようなアクションには感嘆しかありません。

しかし作品全体としては、残念としかいいようがありません。脚本が米村正二かと思うほど、やっつけ感が甚だしい。しかもそんな脚本脱稿に2年かけたというから驚きです。かけすぎて本質を見失った例となりました。本来ならアイディアに時間をかければかけるほど完成度は上がるはずですが、たぶん余計な口出しが多かったか、決定権を持つ者の感性がズレていたか。

KADOKAWAからの後押しが強かったということなので、要望に応えなければならない点が多かったのでしょう。東映ヒーロー映画においても時折やらかす、ファンの要望というマーケティングをストーリーそっちのけで重視してしまう。もしくは現代調にするという解釈を間違えてしまった。悪い意味を見事に叶えてしまった作品です。

キャストも現場制作陣も頑張っています。ただ渡された設定やストーリーがどうにもならなかった。次作を匂わすエンディングながら途絶えたことが、この作品における評価を物語っています。キカイダーなら、まだ「キカイダー01」というキャラクターも控えており、うまくいっていたならばシリーズ化される可能性も高かったはずです。

ガメラといい、大魔神といい、 KADOKAWAが推し進める特撮企画は、ホントうまくいかない。『キカイダー REBOOT』が成功していたならば、特撮ヒーローの世界もまた広がっただろうと無念さを覚えれば、恨み言を述べずにはいられないのです。