【ネタバレ感想】騎士竜戦隊リュウソウジャー第15話『深海の王』

ともかく情報量が多いな、と思う。
戦隊としての宿命か、「1話きり」とりあえず終えなければいけない。全体として繋がっているものの、各話において決着を見なければいけない。25分にも満たないなかで、よくやっているなぁ〜と想う。

だから細かいところや思い至るのは観返してからがままある。ここで書いている人の単なる理解力不足と言えなくもないが、ぎゅうぎゅうな各話の展開である。

前回までにおけるカナロことリュウソウゴールドの印象は、
●イケメンで強い
●物事に細かく、エコっぽいこと言うが実はケチなだけ?
●婚活をしているが、女性慣れはしてなさそう
●たぶん女性と付き合ったことがないから、自分の意が強く出てしまう
●誰もが(憶えありますw)振り返れば恥ずかしくなる時期を過ごし中
●だから寄ってきた女性に、ついほだされてしまう(悪いことではない)
●やっぱり事情ありの女性だったが、そこで男の純情を見せる
●相手を思いやれる気質であり、きれいに身が引ける
●拒否はしているもののコウの熱い訴えは心に響く模様
●けれども「名前が似ていたからいい」などと突然わけわからんことを言い出す
●そんなセリフを聞かされても男女交際に疎いリュウソウジャー面々はドン引き
●強敵を圧倒する力量がなければ、たぶん仲間にしようとは思わないだろう。少なくともコウ以外はそう考えると思います

まだ演技が覚束ないため伝わってこない部分は多々あるが、これからが楽しみなキャラクターではある。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【ストーリー】深海の王

今回の監督は、坂本浩一。7・8話以来の担当です。渡辺勝也と共にローテーション監督として、どこまでやるのか。メイン監督と思われる上堀内佳寿也は映画をやっているからいいとして、3・4話担当した中澤祥次郎は何処へ?ジオウを演っている気配はない。

脚本は、ついに登場という感じの荒川稔久。『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』以来のお出ましです。個人的には、「宇宙、死ね」のリタの生みの親ですから、リタ再登場を期待したいところではあります。もちろん可能性はゼロ!であることは重々承知はしています。でも言わずにはいられないのです(笑)

冒頭

どうやらカナロはいいヤツであることは間違いなさそうです。
水に触れると海の騎士竜モサレックスと交信できます。コウたち陸のリュウソウ族が悪い者たちとは思えないと訴えます。

いきなり陸と海に分かれた過去の因縁を匂わせます。モサレックスが陸の連中など信じてはいかん、とカナロを諭します。甘い、と言われてしまうカナロですが根は素直なせいか困惑を隠せません。

それにしても海の騎士竜モサレックスは威厳があります。まるでカナロの師ごときです。
較べて、そもさん!など相手にして欲しくて謎かけしたり、女にメロメロになったり、新加入に嫉妬したりと、陸の騎士竜たちは少し態度を改めるべきではないかと思います。いえ、陸の騎士竜としては正確さに欠けます。ディメボルケーノティラミーゴ、この二体の騎士竜にはもう少し成長を望みたいところであります(笑)

モサレックスの鼻先に乗って、カナロの妹である「オト」が登場します。かわいい「ザ・いもうと」全開の娘です。兄を追って陸へ上がりたいと言います。お婿さんを見つけようとも言っております。
子供はダメだ、とカナロが返します。当然な発言だと思いきや、そうでした、リュウソウ族でした。オトは、123歳!そうですか、確かに子供ではありません。

しかし、オトの見た目は、よくて中学生くらい。結婚してと言われても、通常の大人なら「大きくなったらな」と返します。むしろYESとする相手なら一緒にならないほうがいいと思います。

リュウソウ族は人間より成長がゆっくりであることが分かりました。大人になるまでは人間と一緒で、後が長いというパターンではないようです。
そして海のリュウソウ族は、原因は分からないけれどもかなり衰退しているようです。兄妹揃っての声に、海のリュウソウ族は種として切迫していることが窺えます。

オープニングが、6人バージョンになりました。

前半

龍井家です。すっかりリュウソウ族に信用されているせいか、はたまたコウたちが甘いのか。リュウソウ族の存在は秘匿しなければならなかったはずが、龍井家の父ちゃんこと尚久に、海のリュウソウ族の存在を打ち明けます。
確かにドルイドンの襲撃から守っているわけだから、世間にある程度は認知されているであろうリュウソウジャー。しかしながら女性首相の件を見れば分かる通り、その存在自体は知られていない、そして知られないようにしている。多少は配慮すべきリュウソウ族の存在を、学者である尚久にそう簡単に伝えていいものなのか。

でもまぁ居候の身であるし、尚久も興味津々ぶりを隠さないところが逆に信用できるとも言える。娘のういとじゃれ合うところを見れば、そう疑ってばかりもどうかと思う。

ところで、ういが今回のマイナソーを生む人物をチェックしにパソコンへ向かうシーンがある。
その傍で、食べてばかりのアスナから菓子袋を取り上げるメルトの姿がある。見過ごしがちになりそうな、さりげない場面だ。細部へ演出が行き届いていれば感心するばかりである。大したものだと思う。

コウは独りでもう一度、カナロが仲間になってくれないか説得へ向かう。

そんなカナロの前に出現するパーンマイナソー。磁石攻撃で家族や恋人などを引き離す能力を有しているようだ。
「女性を泣かした罪、許せん」と、他人のカノジョでも憤るカナロである。婚活というより、もはや単なるフェミニストである。いいお友達で終わるパターンへ向かいつつある。

リュウソウゴールドに変身すれば強さを発揮である。今一歩のところで、敵に逃げられる。そこに居合わせたコウもドルン兵を変身することなく退ける。強くなっています。

これから敵は強くなっていくだろう、だから一緒に戦う仲間になって欲しいとコウが誘うというより訴えかけます。断りを入れるカナロは、先の時点では婚活に忙しいためという理由かと思いましたが、冒頭の展開を観ていれば、どうやら深い事情がありそう。

カナロを追おうとしたコウを引き止めたバンバトワの兄弟。聞かせる話しはドルイドンが宇宙に去った後で、リュウソウ族が分裂し、カナロの祖先に当たる方は海へ行き戻らなかった。分裂した理由は分からない。
なんだが、凄い話しである。これはリュウソウ族の闇としか言いようがない。ぜひこの設定はうまく活かして欲しいと思う。

それにしてもリュウソウジャー。敵を倒すなら生み出した人間を消してしまうが手っ取り早いとか、ハードな設定を施してきます。こうしたハードな設定を、どこで活かしてくるか。活かせるかどうかが、この作品の評価に関わってくるかもしれません。

オトちゃん、陸へ来てます。堪能しているようで、男子の視線を集められてご満悦。次いで兄にもあっさり見つかって、お説教です。
しかしそこはオトちゃん。兄を籠絡する術に長けております。かわいく海へ帰ると態度を見せて煙に巻きます。でもカナロの方もあっさり騙されるのもどうなのよ、という気がしないでもない。能力は高いが人として(リュウソウ族として)のスキルは甚だ疑問なヤツであります。

しかしお人好しな兄は撒けるものの、敵には捕まってしまうオトちゃんでした。

バーンマイナソーが暴れ回ります。駆け付けるリュウソウジャーの5人に、カナロも立ち向かいます。やはり敵の暴挙は見過ごせないようです。

だがバーンマイナソーが放つビームは、浴びた者の絆が強ければ強いほど反発力も生むみたいである。人の深層心理を突くようなコワいビームだ。特にカップルなど想いの深さを計られてしまう。表面上はラブを見せかけで、内面は・・・世間にとって迷惑この上ないバーンマイナソーの能力である。

コウとの絆具合で飛んでいってしまうリュウソウジャーの面々たち。メルトは北海道、アスナは沖縄、トワは鳥取砂丘で、バンバは京都。まぁ妥当なところでしょうか(笑)。戦闘場所は東京だろうから、もしメルト辺りが飛んだ先が狭山湖くらいだったら目も当てられません。

まだ絆など出来ていないカナロコウの横にいます。けれどもコウの壁がない行動にカナロの気持ちも揺らぐようです。

そこへオトを人質にとったクレオンが登場。「超」が付くほど即行で戻ってきたリュウソウジャーの四人たち。けれどもカナロの妹が人質に取られていることで、攻撃を止めるコウバーンマイナソーは巨大化する一方で、キシリュウオーとなったコウを倒せば妹を解放すると条件がカナロへ出される。
カナロは条件を呑んで、キシリュウオーをぐるぐる巻きの電撃攻撃して倒す。喜ぶクレオンが約束通りに解放しようとしたところで現れたガチレウス。約束など反故して、カナロ自身が消えればと信用できない条件を出してくる。

カナロは諦めたように、オトへ消えてくれと雷撃攻撃を放つ。オトが吹っ飛び海面に落ちる手前で、騎士竜モサレックスが顔を出して救出する。少し前にリュウソウゴールドが海水を浴びる場面があり、そこで交信し呼び出していた。

カナロの機転はこれだけでない。キシリュウオーに対する攻撃も実は磁石の極を変える行動であった。合体可能になればキシリュウオーファイブナイツへなり、モサレックスも参戦して、バーンマイナソーを撃破する。

心を許すカナロオトの兄妹。けれどもモサレックスは陸との交流は認めないようである。オトが怒って再び海面を上がっていく。カナロは複雑な表情だ。

エンディングのケボーンダンス!!6人バージョンになりました。ここにオトも加えろ、というのが個人的意見です。

【次週】海に沈んだ希望

結婚相手として人間では寿命差で悲しい想いをするはめになることは、女性首相の件で知っての通り。それを承知で一緒になる道も否定しないが、リュウソウ族もそれなりの数がいるわけである。

オトなどは、いちおう目前に4人もカッコいいリュウソウ男子?がいるわけである。この中からでいいのでは?と思っていたら、雑誌『宇宙船』にメルトへご執心になるとのことです。さすが、スタッフ、よく分かっていらっしゃる!やはりここはメルトだろう。絶対に一番笑えるとしたらメルトしかいない。なんか酷いことを言っている気がしないでもないが、本心である(笑)

問題はカナロだな、相手がアスナしかいない。アスナ、かわいいだけどね。菓子ばっかり食っているようなオンナじゃん、グータラっぽいじゃん。いつかしっかりするかもしれないけれどさ、現在は付き合う分には良いけれど、結婚相手としては厳しい限りじゃないかな、と思います。

さて次回が『海に沈んだ希望』といった、なんか重さを感じさせるタイトルです。分裂したリュウソウ族の歴史は、ぜひ作品のなかで活かして欲しいです。

一方、特撮シーンはいいです。手前に本当の水を張るカット割りは、個人的にツボなのです。もうミニチュアワークを駆使できる現場は東映の戦隊モノかウルトラマンの現場かぐらいです。大事にしていきたいものです。
そして今度は海中戦。特撮シーンだけでも楽しみになっております。