【ウルトラマンタイガ直前】巨大ヒーローとしての期待

2019年9月13日

「ライダーや戦隊しか見ていないで特撮を語るな」といった意見を読むと世代間ギャップをつくづく感じる。ちなみに、ちょい昔なら「意見を聞く」と用いるところだが、現代はSNSの時代。意見も「読む」が大抵であれば「聞く」とするより現実的だろう。

以前のブログにおいても触れたが、「昭和」「平成」とも特撮の盛り上がり方として、ゴジラを初めとする怪獣映画からウルトラマン等のテレビ巨大ヒーローときて、仮面ライダーといった等身大ヒーローへ流れていくパターンだった。

ただ「平成」と銘打つ仮面ライダーが人気高く終わる気配がないシリーズとしての定着を見ている。しかも特筆すべきは長期シリーズであった戦隊モノより遥かに広い層へ訴えることに成功したことだ。子供番組ではなく、大人も見続ける番組になった。

無論、積極的な大人の視聴者の多くはマニア傾向にあるが、ドラマ感覚で見る視聴者もまた数多くいる。かつて「特撮番組は卒業するもの」であったが、長期の継続が観ると当たり前とし、ヲタクと分類される感性を持っていなければ観なかった「特撮番組」が以前とは較べものにならないほど、成年にも受け入れられている。
平成仮面ライダーはこれまでの特撮史にない偉業を達成している。特撮好きとしては改めて両手を合わせて感謝したいくらいである。

ただ巨大すぎる成功ゆえに射した影が、特撮イコール「等身大ヒーロー」となってしまうくらい影響力を持ってしまったことだ。特撮が流行っている状況とは怪獣がいて怪人もいたはずが、「等身大」のみで巨大マーケットを築く期間が長らく続いた。

だから2010年代においてゴジラや海外の巨大生物登場がする映画は、大人が観るものという感が強い。子供が率先していく雰囲気はない。けれども仕方がないことだろう。令和を迎えるにおいて、「身近に怪獣がいない」特撮世代が生まれている。

昭和末期である80年代もまた不毛な時期ではあったが、新作がなかったものの再放送はあった。現代では較べものにならないくらい頻繁に、である。しかも朝方や夕方といった子供がチャンネルの主導権を握れる時間帯に放送されていた。やはり普及を担うはテレビ放送だ。映画やレンタルへ到る意思はテレビに育ててもらわないと、どうにもならない。

令和初の怪獣映画となった『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』へ連れていった子供が怖がって観られないという状況を目の当たりにすれば、怪獣に慣れていない世代というものを実感した。

怪獣映画は大人が観るものであればいい、という意見もあるだろう。そうした作品もあるべきではある。しかしながら世代を限定するようなエンターティメントが先行き明るいとは考えにくい。しかも怪獣といった看板がくれば、やはり観客を限定する。大ヒットした『シン・ゴジラ』によって、映画好きには広く訴えられたものの一般にまで浸透したかと言われれば難しい。むしろ話題に乗って鑑賞した一般層、ネットになど映画の感想を挙げない観客が、怪獣映画というジャンルに今後どれだけ喰い込ませられたか。ただ庵野ブランドの1作品として終わってしまうのか。

仮面ライダーシリーズは好きという世代が育った一方で、ゴジラならと文句を言いながらでも取り敢えず観てしまう世代層が失われつつあるような気がしてならない。

大人の作品を望むとする者たちも、真実のきっかけは何だったのか。60年前以上の映画である初代『ゴジラ』を契機としているとは思い難い。初代『ゴジラ』によって目覚めたとしても下地があったはずである。子供番組とされていた諸処の怪獣が登場する作品を観て育ったゆえに、過去の名作へ辿り着けたパターンが多いはずである。

特撮ジャンルとして、怪獣がある。それが当然ではない新しい特撮ファン層が育ってきていることを、古くからの特撮ファンは認識しなければならない。

個人的にはむしろヒーローモノのみで育ったファン層が、どう現状を観ているか知りたい。そして怪獣ものに接した際は、否でも構わないからどう感じたか、素直な感想を見たい。多彩なようでいて、実は判で押したような何種類かの傾向でしかないレビューではなく、これまでにない新たな視点を見出せる可能性は「怪獣に触れてこなかった特撮ファン」に埋もれているかもしれない。

極端な話し、平成仮面ライダーのみしか観ていないとする者が『ゴジラ』などに対する意見を挙げて欲しい。なかなか難しいことではあるが。

【ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル最終回】相伝!未来に託せ新列伝!!

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。今回は、もうこれで終わりにしてもいいくらいです(笑)

しかしそれではあまりにも、ここで書いている人がぶちまけただけ、そりゃないよ!なブログになっております。

それに、ついに新作が始まるウルトラマンについて触れずにはいられません。

「巨大もの」特撮へ導く番組として『ウルトラマン・ニュージェネレーションヒーローシリーズ』は最も重要な役割を担っております。ウルトラマンギンガが始まったのは、2013年。新たなウルトラシリーズから特撮に魅入られたファンの声はこれからでしょう。
『ウルトラマン・ニュージェネレーションヒーローシリーズ』世代と呼ばれるファン層が、どんな思い出や意見を述べてくれるのか。まだだいぶ先だとは思いますが楽しみです。そのためにもシリーズが長く続くことを願わずにはいられません。

ただテレビ系列はテレビ東京。全国津々浦々とまではいかなそうです。テレビ朝日系列の仮面ライダーに較べたら、まだマイナー感が付きまといます。

なので、やはりウルトラマンへの応援には力が入ってしまう。平成仮面ライダーに見られるような各エピソードにゲストで過去のウルトラマンが呼ばれる。映画へのゲスト出演でなく、テレビ放送で総括するほど『ニュージェネレーションヒーローシリーズ』は歴史を重ねていって欲しい。
ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』の最終回にて、主人公を務めていた俳優が勢揃いして次作へ宣伝告知をしてくれれば、そんな期待が湧いてしまった。通常なら仮面ライダーとは差別化を図るべきだ、とか言いそうなのですが(笑)

ついにベールを脱ぐ『ウルトラマンタイガ』単なる時期的な関係とはいえである、「令和」生まれとして最初のヒーローキャラクターだ!別に声を大きくして喧伝することでもないが、期待が大きいことは間違いない。