【ネタバレ感想】アニメ映画『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

2019年6月15日

文豪!なんか思い切ったネタだけど、受けるんかいな?
雑誌連載で初めて目にした際は心配したものですが、結果はご覧の通りの人気ぶり。原作が全てアニメ化されそうな勢いである。
さて、こうなると、どこまで続くかが気になる。連載が続けられるのは、かまいません。むしろ応援します。問題は、というより恐れているのは、未完とか、長期休載とか、それだけはカンベンしてぇ〜(2019年6月時点)。そういったレベルにまできた作品へなりました。感慨深い限りです。

以下、ネタバレありの、独自解釈による偏見もありです。どうか、ご了承のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【文豪ストレイドッグス】前情報

『ヤングエース』2013年1月号から連載が開始された『文豪ストレイドッグス(ぶんごうストレイドッグス)原作は朝霧カフカ、作画が春河35によるコミックです。

アニメ化は2016年4月ー6月が第1期、2016年10月ー12月が第2期。各期12話の、全部で24話が放映されています。

ここで取り上げる映画『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』は、2018年3月3日から劇場公開。上映館数が74館から170館以上に広がるなど、非常に好調でした。

ここで書いている人は『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』が劇場用のオリジナル・ストーリーと聞いて、イヤな予感がしたものです。悪くはないが本編を上回るほどでない、まぁまぁな作品くらいで落ち着くか。ところが実際は、まさに「おいしいところ取り」特に人気があるであろう、個人的にも推しキャラたちが中心になって活躍です。ファンのツボを突く憎い作品となっておりました。

文豪ストレイドッグス 』は、いつも自分の予想を覆します(笑)

文豪ストレイドッグス DEAD APPLE

主要キャスト

治:
介:
歩:
歩:
郎:
治:
子:
ミ:
吉:
外:
ス:
D:
彦:

あらすじ

冒頭が88日間に及んだ龍頭抗争中が舞台。澁澤の悪行に、当時はまだマフィアだった太宰中也コンビの活躍がさっそく観れます。

それから6年後、が訪れたのは外人墓地。探し求めていた太宰ははぐらかしつつも、探偵社に入った契機となった織田作之助を思い出す。の呼びかけにも応じず、どこかへ去っていく。

探偵社では世界各国で起きている事件についての報告を受けます。異能者が濃霧に巻かれた後に自分の能力によって死を遂げている。捜査線上において澁澤が浮かびあがっています。異能者である探偵社社員は、自分たちの安全確保するためにも捜査を開始します。

しかしながら、その夜にさっそく濃霧が覆う。そしてこの濃霧が異能を切り離し、異能力者自身へ襲い掛からせる。自らの異能によって殺害されている事実を知ります。

一緒に住んでいる鏡花ですから、共に行動しています。探偵社の他は自らの異能相手に苦戦しているようです。途中で合流した国木田の尽力によって、内務省異能特務課の安吾と連絡が取れます。そこで塔にいる澁澤の所在を知らされ、排除しなければ事態が解決に向かわないことを報されます。

鏡花を先へ向かわせるため、国木田が向かってくる己れの異能を引き受けます。

塔へ向かう鏡花の許に、途中で芥川も加わります。3人になりますが、襲い来る己れの異能に苦戦します。しかし切り離された異能が宿す結晶を破壊すれば元へ戻る。鏡花芥川が異能を取す返すなか、尻込みしていたはなかなか取り戻せない。

一方、塔の内部には太宰フョードル、そして澁澤が異能力の結晶で埋まる部屋に集ってきます。
それぞれの思惑が交錯するなか、太宰は毒で塗られたナイフで刺されます。そのまま特異点の化身となった龍へ呑み込まれていきます。
澁澤フュードルに喉を掻き切られます。けれども実は澁澤は既に殺されており、異能によって動いているにすぎません。かつて実験体として扱っていたの異能である虎を解放した際に殺害されていた。

もまた殺害事実を思い出しショックを受けます。

特異点の龍を倒すため、中也が向かいます。太宰がいないままの異能力発動はリスクそのものでした。しかし龍に取り込まれていた太宰を発見すれば、元通りです。見事に目的を果たしてみせます。

龍に代わって特異点として実体を得た澁澤が力を振るおうとする。芥川鏡花が挑むが圧倒的な力の前に為す術がない。
そこへ自身の過去を乗り越え異能力を取り戻したがやってくる。かつての因縁に蹴りをつけるべく、芥川鏡花と協力して立ち向かい、そして勝利します。

平和な日常が還ってくる。けれどもフュードルは姿を消したままである。

感想というか見どころ

やっぱり織田作之の最後のシーンは何度観ても泣けます。それを冒頭で持ってこられれば、太宰が隠す痛みを再認識して作品に入っていけます。冗談めかしているけれども底辺にある悲しさを忘れずに作品へ向かえます。

そしてそんな太宰の元相棒となっているけれども、どう考えても現在進行形であるとしか思えない中也が今回は大活躍!特異点の龍へ向かい戦うシーンが、もうラップ調のBGMと相俟って、痺れるのなんの!カッコいいと思わない者などおるんだろうか。

この映画は中也のための映画であると断言したいくらいなのである(笑)

もちろん、鏡花芥川といった揃い踏みも良かったですよ。というか、この映画は人気キャラに絞りきって描いたことが勝因ではないか、と思います。ファンにはたまらない!それが何度も観返したくなる作品へと仕上げてくれました。