【平成仮面ライダーの感想】仮面戦隊ゴライダー

平成仮面ライダーについて、好き放題に語ろう!このテーマでシリーズ化させたい、とは思ってます。
思ってます、というくらいなので、令和元年の初月(5月)時点ではしていません。
テレビシリーズを第1作からのクウガから、1本1本と考えましたが・・・真っ当すぎるな、もっと変わった形で取り上げたい。せっかく『仮面ライダージオウ』が振り返りの機会を与えてくれるのだから、現在放送中のものと絡めて行くべきか?

考えすぎて、完全に機を逸しました。我が人生、そのものです(笑)

そういうわけで、好き勝手に語ろう!の精神だけを残した今回のブログになります。

以下、ネタバレあります、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【仮面戦隊ゴライダー】観る前に

配信サービス

仮面戦隊ゴライダー』は、2017年3月25日から4月8日まで、全3話「ビデオパス」で配信された作品です。auが乗り出した動画配信サービスの一環です。

「動画配信」こうした形態によって製作されていくところに、時代を感じます。否定はしません。なにせ映像文化が、映画にテレビが喰い込んでいき、そしてビデオ用の作品まで至ります。個人的には、ビデオ用が生み出された時代がリアル体験です。

どんな形態においても勃興期は活気があります。何より勢いが優先される時期です。
特に東映が、上手く活かしているようです。『仮面ライダーアマゾンズ』や『仮面ライダー4号』など、テレビばかりではマンネリに陥りかねないスタッフに良い刺激を与えられています。

映画におけるヒットのプレッシャーもなく、テレビほど縛りもない。しかも全視聴者というより、そのコンテンツのファンが相手であるため、よりマニアックに踏み込める。
仮面戦隊ゴライダー』は、以上の諸条件を上手に活かした作品でした。

正直、期待はしていなかった

仮面ライダーは観ます。ハズレもまた一興です。
ただ食指の動きが鈍くなるパターンはあります。特に脚本が米村正二であると、特に鈍くなります。オールスターを華やかに楽しく魅せるといった演出力は高いものがあります。観る価値がないとまでは思いません。しかしながら、一過性の作品でしかありません。ヒットを義務づけられたオールスターものである縛りが、キャラクターを魅せるだけで精一杯な印象です。観せてもらった、としか感想がありません。

辛い言い方をすれば、米村正二は製作側の要望を取り入れているだけ。特撮だけでなくアニメも担当した作品をいくつか視聴すれば「最後へ向かって盛り上げる」ことが出来ない、場当たり的な話し作りをしがちです。

今ひとつだった映画のスピン・オフで、しかも仮面戦隊ときて、ゴライダーとくる。なんかふざけ要素が強いような気がします。本編に当たる映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』においても意味があるのか分からないようなゴライダーでした。

期待もある

ただ以前の映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』のスピンオフであり、配信作品である『仮面ライダー4号』は良かった。映画よりも、と言ってもいいくらいです。

これに倣えば、『仮面戦隊ゴライダー』はいい意味で思い切っているかもしれない。
しかもどうやら、アナザーアギトという、まさかまた活躍が観られるなんて!といったキャスティングである。個人的にもお気に入りな仮面ライダーブレイドに、仮面ライダーレーザーもくる。

また必殺技を繰り出すシーンが観られるだけでも価値がある!

けれど実際はいい意味で期待を裏切られます。キャラクターの活躍に限らない作品として見応えある作品に仕上がっておりました。

【仮面戦隊ゴライダー】勝手な見どころ

脚本は『仮面ライダージオウ』でメインなれど、「仮面ライダー」に限れば駆け出しの下山 健人(しもやま けんと)。監督は『仮面ライダーエグゼイド』から頭角を現した上堀内 佳寿也(かみほりうち かずや)
現場は長いが仮面ライダー責任担当は始めたばかり、といったフレッシュな頃のコンビです。

アナザー・アギト

エグゼイドこと横たわる永夢が映し出せるまで、アップ多用のカット割りが緊張感を生み出します。視界を狭めることで、閉塞感を醸し出しています。これから始まるミステリアスなサスペンスwを予感させます。

主人公の永夢は記憶がないもの、脳裏には何かよぎるよう。閑散とした遊園地。しかも出ることは叶わない。昔ながらな舞台設定ですが、仮面ライダーに持ち込むと新鮮さを感じます。

記憶を失った主人公といえば『仮面ライダーアギト』でしたが、アナザー・アギトを出すに当たって意識したかもしれませんね。他にもコーヒーのシーンなどテレビ本編を意識した演出が見られます。

アナザー・アギト。リアルタイムにおける衝撃は忘れられません。バッタという初代仮面ライダーのコンセプトを忠実に再現したら、こうなるだろうといった造形です。『真・仮面ライダー』の系統を組むような物々しさですが、こちらは「変身」のかけ声があります。変身前の姿である「木野さん」の変身ポーズには痺れました。

当時の雰囲気のままの木野さん。多数のライダーが居並ぶと、とっ散らかりになり気味な危険性を、貫禄ある存在がまとめていたように思えます。樋口隆則(アギト放送時は菊池隆則)には、またぜひ機会を作ってあげて欲しいは、まったくの個人的希望です(笑)

仮面ライダーブレイド

謎めいた遊園地にて、仮面ライダーが集います。共通する項目はかつて仮面ライダーとして活躍していた「生涯を終えている」者たちです。おかげで永夢も己れの生存に自信を失くすほどです。

でも?と思いました。
仮面ライダーレーザーアナザーアギト仮面ライダーマリカ仮面ライダーバロンまではいい。
でも、なんで仮面ライダープレイドまで?あれは死んだというより「アン・デッド」むしろ死なない存在になったんじゃなかったけ?
アン・デッドも死んだようなもん、と言われれば、納得してしまう自分です。平成仮面ライダーの映画で時折みられる都合合わせ、と解釈した己れを観きった際に深く恥じ入りました。きちんと理由が存在します。
エグゼイドを止められるのは、ブレイドしかいない。必要な存在になっていました。スタッフを見くびってはいけないと反省です。

ところで仮面ライダーブレイドを演じる椿隆之。路上の口論から大怪我を負うハメになった後の映像初出演となります。滑舌悪さの指摘を受ける役者ではありますが、下手すればロクに喋れなくなるかもしれなかった負傷でした。
仮面ライダーブレイドは、またを望む好きなライダーです。それに変に滑舌良すぎる剣崎なんてよろしくないですよ(笑)

檀 黎斗

「信じるのは全く別の問題だ」永夢をかばう貴利矢へ言い放つ戒斗がカッコいい!ここまでまともに取り上げてこなかったので、いきなり持ち上げます。耀子といい、キャラぶれすることがない。

でもなんだか仮面ライダーブレイドこと剣崎が、らしかったと感じたのは当初だけ。だんだん態とらしさを感じるようになっていきます。

実は剣崎こそ偽者であり、この事件の黒幕である檀 黎斗だん くろとが化けていた姿でした。超悪者の登場、といきたいところですが『仮面ライダーエグゼイド』を終了まで観てしまったものの感想としては「笑っちゃ、ダメ」すっかり檀 黎斗は平成仮面ライダー史上1番の「お笑いキャラ」になってしまっています。役者のせいではありません。これは、ここで書いている人の勝手な思い込みに依ります(笑)

貴利矢も撮影当時においてはまだ復活は正式に決定していませんでした。ここで最後とならず、良かったです。

【で?】仮面戦隊ゴライダーは?

仮面戦隊ゴライダーの登場は唐突感満載です。シーンは昼間にも関わらず、五人の名乗りは夜になります。これは、かつての戦隊モノで見られたやり方です。そうです、これは昔の戦隊へのオマージュ、ということにしておきましょう。

真面目な話し、新作を立ち上げるにおいて、話題性を集める必要性は迫られる。映画との繋がりも匂わさせたかったのでしょう。それでも下手にゴライダーへの繋がりにこだわらず、ストーリー重視で展開したことが、この作品が成功した要因です。

お祭りの映画もそれはそれで楽しいですが、スピンオフといった作品の方に感銘を受けるようになっているのも事実です。あらかじめファン相手という強みを活かして、どんどん製作して欲しいです。