【原作「士郎正宗」の映像作品】アップルシード

漫画原作者が「凍結宣言」というものをしていたらしい。知りませんでした。
しかしながら『アップルシード』という漫画において結末はさほど求めてはおりません。もちろん終わりを見せてくれるならば望みますが、そこまでどんな内容だったけなぁ?といった具合です(笑)なにげに古い作品です。当時、読んでて難しかったです。

まっ、未完でもいいや!な作品です。すると頭をよぎるは『バカボンド』どうなっている?休載宣言なんて出されていないよな?と関係ない作品を思い浮かべてしまいました(笑)*2019年5月時点

以下、ネタバレ及び独自解釈による偏見(笑)が含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【映像化多数の】アップルシード

アップルシードAPPLESEED)』の原作はコミックで、士郎正宗のメジャーデビューに当たります。発表期間は1985年2月という、まさしく80年代。掲載誌は『コミックガイア』というマイナーさ。しかしながら話題は大きかったです。
なにせ当時はマニアと称するには未熟だったため、読んでみても「なんだかイマイチわかんない」でした。

そんな理解に至らない自分は放っておいて(笑)衝撃を受けた人たちは多かったのでしょう。

さっそくアニメ化がされました。最初のアニメ化から、世紀をまたがる16年後にもまた映像化されるくらいです。いかに原作が感銘を与えていたか、当時の自分ではうかがい知れませんでした。もう五年くらいずれていれば、という感じです(ホントかなw)

【最初はOVA】主人公は、勝生真沙子

まだ原作コミックが連載中とされていた1988年に、オリジナル・ビデオ・アニメーション(OVA)化されています。映画化ではありません。レンタル・ビデオを主なターゲットとしてです。

OVAという媒体はテレビアニメよりは、クオリティは高い。けれども上映時間は映画に比べれば、ぜんぜん短いという印象です。
OVA『アップルシード』は71分です。時代を感じされる作風です。ここで書いている人は、友人の家で「レーザーディスク」で観た憶えがあります。おもしろかったか、と言われたら「まぁまぁかな」です。ここでは良くも悪くも当時のアニメに馴らされた出来かと思います。

主人公デュナンに、勝気な女性役ならば「勝生真沙子」というのも時代を感じさせます。

知らない現在の人には、ちょっと勧め難いかな、と思います。

【世紀を跨いで、オススメ】主人公は、小林愛

2004年に『APPLESEEDとして初映画化が為されました。フルCGかと思っておりましたが「フル3Dライブアニメ」という手法らしいです。従来にないカメラワークとリアル感を出せるそうです。CGにしか思えん、ですがアニメです。

主人公デュナンは「小林愛」が努めています。原恵一が担当した『クレヨンしんちゃん』映画でも特に名作である『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『アッパレ!戦国大合戦』、そこに加え『カウボーイビバップ』の映画である『天国の扉』立て続けに演じていたヒロイン全てが、とても印象に残っています。声優として嘱望しておりましたが、その後は鳴かず飛ばずです。
ゼロ年代の前半において強烈な印象を残した声優です。けれどそれは、これはここで書いている人の勝手な個人的見解であることは承知しておいてください(笑)

ここでは原作の難解さを取り除き、あくまでも世界観に則って製作したのが功を奏したと思います。アクション・アドベンチャーながら、意外な展開も用意しておく。SF設定の娯楽映画として、現在でも勧められる作品です。
個人的には、多脚砲台という巨大兵器がさながら怪獣のごときに表現されているのがたまりません。加えて音楽がカッコいいのです。クライマックスシーンが特撮映画になっているようなところがツボにきます。

簡単に内容

大戦によって、世界は荒廃しきっています。廃墟で生き延びていたデュナンは、交戦の末オリュンポスというところへ連れていかれます。そこは人類への奉仕者として制御されたクローン人間バイオロイドの管理する理想都市でした。そこで全身サイボーグ化していた恋人ブリアレオスと再会します。
デュナンはESWATという警備組織に属して暮らすようになります。だがバイオロイドの開発とオリュンポス計画に自分の両親が関わっていた事実を知ることになります。そして「アップルシード」をめぐる陰謀に巻き込まれていきます。

上映時間は、1時間43分。まさしく映画と言えそうな時間配分です。そしてこの直接の続編があります。

APPLESEEDの続編】EX MACHINA

前作から3年後の2007年続編『EX MACHINA(エクスマキナ)』が公開されます。アップルシードの名が付かない唯一の作品です。
キャストも、主人公の小林愛を除いて一新されました。されましたが、力ある声優が配されているので、違和感はあまり感じませんでした。

作品としては、普通に面白かったと思います。ただ前作に比べると、落ちると思います。続編の難しさを、もろ体現した作品でした。

それでも個人的には『アップルシード』とくれば、小林愛が主演したこの2作品になっています。

簡単に内容

国際会議を狙うテロリストの鎮圧にデュナン達ESWATは乗り出したが、任務の最中にブリアレオスが庇って負傷する。代わりのパートナーとしてデュナンに、ブリアレオスの遺伝子から創られた生身の彼と同じ顔の戦闘用バイオロイド・テレウスがやってくる。複雑なのはブリアレオスばかりでなく、テレウスも一緒である。そんな二人の想いに戸惑うデュナンの一方で、大規模なサイバーテロへの陰謀が着々と進められていく。

上映時間は、1時間45分。ブルーレイは、なんとびっくり!こちらの国内版は出ていないそう。そしてなぜだか海外から日本でも視聴できるブルーレイ化されている。なにがどうしてこうなるのか、よく分かりません。しかし元のまま日本語だから、深く考えることは止しておきます。

【APPLESEED XIII】主人公は、坂本真綾

アップルシード XIII(サーティーン)』2011年6月からテレビ放映された、正にその名の通り全13話からなる新作です。リミックスして劇場公開もされました。

この作品については「どうしてこうなっちゃったの」と聞きたいレベルです。絵作りからして、雑もしくは手抜きか、という感じです。ここがダメだから観てみろ、といった暴挙にも出しにくい作品です。

【Appleseed Alpha】主人公は、小松由佳

アップルシード アルファ』は2014年公開の3DCGアニメーション映画。キャストは一新されていますが、前2作を担当した映画監督が撮っています。
内容は、デュナンたちがオリュンポスへ至るまでの前日譚となっています。

個人的には「可もなく不可もなく」といった感じです。なので、気に入る人は気に入ると思います。実際に画作りの進歩は目覚ましい限りです。
旧作を支持するファンのやっかいなフィルターで観ているため、今ひとつ評価が上がらないだけかもしれません。

【なんだかんだ】観ちゃうんだろう

アップルシード』は原作コミックの続きは気にならないにも関わらず、映像の今後は気になるという珍しいパターンを踏んでいます。

素晴らしい時もあれば、酷いハズレもある、まさしく製作が続けば避けて通れない道です。ただこの頃は途絶えがちです。もうダメかな、と思わせて、良い作品を送り出してくれないかと願っています。製作されれば、例え嫌な予感がしても観てしまうでしょう。結局、新作を待っているのです。