【手前勝手な考察】騎士竜戦隊リュウソウジャー『怪しい宝箱』

騎士竜戦隊リュウソウジャー』には、物語を楽しむとは別の期待を寄せている。
スーパー戦隊シリーズにおいて「王道を被った異色作」という位置づけになるか。ずっと観てきた視聴者を意表を突く、表立ってはいないものの実は「裏切っていた」くらいの大胆さでくるか。そんな期待を込めている。

騎士竜戦隊リュウソウジャー』はエピソードごとに取り上げていこうと思っている。そうなると2週ごとになるな、と考えていた矢先に単発だったので、今週も取り上げます。

以下、ネタバレが含まれます。独自解釈も酷いかもしれません。どうか平にご容赦のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【騎士竜戦隊リュウソウジャー】怪しい宝箱

今回の監督である『柏木宏紀』東映の京都で長年に渡って助監督を務めていたそうである。テレビ朝日の刑事ものや時代劇をやってきたようである。
そして今回が、地上波テレビドラマを初監督に当たるそうである。
現場には長くいるが、監督としては新人である。東映公式以外では情報が出てこない、駆け出しである。一般ドラマの演出は踏んできただろうが、特撮現場にどれだけ関わってきたかは不明であります。

脚本家は『下亜友美』監督同様、ウイキペディアでは調べても出てこないスタッフである(2019年5月時点)こちらもテレビ朝日の刑事ものや舞台作品をやっている模様。特撮ものとしては、2018年に東映が配信するシリーズで『ヒーローママ★リーグ』とやっていたようである。

今回は、主要スタッフ初参加タッグです。

【冒頭】そういえば

龍井親子の前で、コウ・メルト・アスナの3人が等身大の人形相手に戦い方を模索しているようである。とても温そうなフォーメーションである(笑)。
だからだろう、真面目なメルトが難しい顔をしている。コウアスナに対して、ふたりは考えがなさすぎだと厳しく言う。それに対してアスナは、否定ばっかりとやり返す。
明るく無邪気な態度だから深刻にまでは至らないものの、険悪な空気ではある。

そこで龍井家の父ちゃん。演じる吹越満は上手なバイブレイヤーです。個人的に悪人ながら、ちょっと間の抜けた演技が絶妙な役者だと思っています。リュウソウジャーへの期待は、この配役も大きいのです。

龍井家の父ちゃん、息抜きとばかりに「リアル宝探しゲーム」に行ってこいと提案してくる。メルトは遊んでいる暇はない、と訴えても他のふたりが聞くはずもない。けれど結局メルトも付いていけば、アスナに突っ込まれる始末である。

なんだかんだ言って、仲のいい3人組である。幼馴馴染みで・・・ということは、メルトはともかくアスナも200歳ということだ!ここ最近では最年長になりそうなヒロインだ。なのに、ここ最近のヒロインのなかでは最も幼い感じがしないでもない。侮りがたしの今シリーズのヒロインである。

仲良く3人で動く幼馴染み組に対し、兄弟でリュウソウジャーの2人は別行動。兄バンバは行きがかりで骨董品屋助けている。弟トワは、リアル宝探しゲームの会場でコウたちとばったりである。
こちらはたぶんトワのノリにバンバメルトと違って付いてこなかったのだろう、と推測しています。

そして宝箱に喰われて、舞台は宝箱を見つければ何でも願いが叶うというワンダーランドへ。

【前半】

リュウソウジャーの4人は怪しげな雰囲気漂う見も知らぬ場所で目を覚まします。

これはドルイドンの仕業では、とメルトは指摘します。それに対してアスナは、考えすぎと返しています。
ここはどう考えてもドルイドンの企みと疑うべきでしょう。況してやそれに対抗するためのリュウソウジャーである。まっさきに疑ってかかるべきである。メルトが考えすぎになるのも、よく分かるような気がします。

見つけた宝箱を開くと、願いが叶うのは本当のようです。一緒に呑み込まれた一般の方々がお金やらコスメやら、欲しいものを手にしています。

で、喰われてワンダーランドへやってきたリュウソウジャーの面々は?。
アスナは焼肉食べ放題。トワはドルイドン兵と戦うことで強くなっていきたい。コウは世界を見たいということで、飛ぶ力である。

この中で、兎にも角にもアスナの願いがしょうもない(笑)次回はカッコいい姿を見せるそうだが、前回における音痴ぶりといい、恐るべき天然ぶりである。

と、ここで申し訳ないが、いきなり自分のブログの宣伝である。

上記のアニメにおけるヒロインが「食いしん坊」なのである。リーダー格に当たるくせに、周囲が慎重にいこうと言っているそばで、食べているのである。それがこのアニメ作品の魅力と言っていいくらいである(そうかな?w)
アスナも同じ道を歩むのだろうか。それはそれで望むところ、というより、そんなヒロインも好きだぞと言った脱線話しである。

さてコウの空飛ぶ力によって、閉じ込められていることが判明する。ここで壊そうとするコウと、うかつな行動と制するメルトの間で意見が対立する。メルトは立ち去っていく。

すっかり落ち込んでいるメルト。その前にマスターブルーが現れます。宝箱は開けていません。

【後半】

メルトの前に現れたマスターブルーは幻か。けれども抱えた悩みを指摘し、取るべき行動を示唆します。コウアスナといった仲間をもう一度見直させます。

そこへドルイドンが襲ってきます。メルトの変身シーンがじっくりです。さすがメルトの回です。
次々にくるドルイドン兵に、トワは願うまま戦っている姿がメルトの脳裏をよぎります。敵を増やしているのは、トワに間違いない。珍しくメルトが「あの、バカ」と怒っています。しかしそれも仕方がありません。なにせ過去に倒したマイナソーが同時に2体も出現したのです。しかも2体同時に攻撃しなければ倒せないとマスターブルーが教えます。

マスターブルーが変身しないかな、と期待してしまいました。タブルレッドはあれど、ダブルブルーは珍しいはず。しかもこの展開とくれば熱くなるは必然!でしたが、メルトに最も必要なのは「自信」という大事なことを告げてくる。良いシーンですが、残念でもあります(笑)。

いくらドルイドンを倒しても、トワのせいで切りがありません。眠ってもらうことにします。
今回は、初めに戻るような3人による騎士竜合体です。でも真ん中は、メルトことブルーが取って撃破します。無事に全員で脱出を果たします。

一方ずっと外にいたバンバはマイナソーを生み出す元を見つけ出してやってきます。人間ではなく、箱だったのであっさり一刀両断です。

宝箱を開けなかったメルトですが、空いた宝箱から取り出した物があります。それはメルトが以前にマスターブルーへ贈ったお守りでした。冷静沈着に見えて、かわいいところを見せる現在のリュウソウブルーでした。

ところで、もしバンバも一緒に食べられて宝箱を開けたら、何が出てきたでしょうか?トンデモナイ強敵が出現するか、意外にも切なくなるような過去を想起される物が出てくるか。でもメルトと一緒で、開けない線が一番に濃いですね。

【今回はちょっと辛口】次はアスナがメインっぽい

今回のエピソードは、スーパー戦隊らしい雰囲気だったと思います。
主人公たちの1人の成長を主眼において、敵を倒す。通常モードだったかな、と。
ちょっと個人的に辛めに言わせてもらえれば、ここまであった「ひりひり感」が希薄だったかなと思っています。マイナソーを生み出したものが、人間でなく「ただの箱」壊してもためらわずにすむ対象だったせいかもしれません。

けれどもライターはメインでなく、しかもここへ来て初の「1話完結」のエピソードです。これまで前後が繋がってきたエピソード展開は、仮面ライダーならともかくスーパー戦隊では新しい試みでした。
今回の新人監督抜擢は、人間を描くのがうまいだろうという期待で、というのが公式サイトから読み取れます。だからメンバー一人一人に焦点を当てるエピソードを任されているのでしょう。

実際に今回でメルトというキャラクターはかなり振り下げられました。次回のアスナも今までとは違った数ある側面を見られそうです。

今回と次回は、世界観を深めていくエピソード。ストーリー展開としては、嵐の前の静けさなのではないか、と手前勝手に考察しております。