【アニメ『ブギーポップは笑わない』】『VSイマジネーター』

テレビなど連続ものは録り溜めで観るようにしている。特にアニメはその傾向が強い。

ブギーポップは笑わない』も御多分に洩れず(笑)まとめて観る、というかこれこそ一気に観る番組だった。
ところがである。9話を見終わった時点で、次の番組話数が「第14話」となっている。なまじっかハマっていただけに焦ります。録画機能がうまく働かなかったか。これだから東◯という問題で揺れたメーカーは困る。
「第10話〜第13話」は別枠で放送していたのですね。視聴するまではなるべく情報を入れないようにしている、ある意味怠慢が招いた悲劇と申しましょうか(笑)。

そういうわけで、全部を語る資格がないようなので『VSイマジネーター』を中心という形で落ち着いたわけです。見逃した分はソフト待ちです。けれども今回の事態は、ブログネタが出来たと喜ぶべきなのかもしれません。

以下、ネタバレが含まれます。独自解釈も酷いかもしれません。どうか平にご容赦のほどをよろしくお願いします。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【原作】ブギーポップシリーズ

アニメ『ブギーポップは笑わない』。原作小説の作者は上遠野 浩平(かどの こうへい)。『ブギーポップは笑わない』はデビュー作に当たり、1998年から刊行されています。2019年時点において、『ブギーポップシリーズ』として継続中です。

以前にもアニメ化はされています。『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』というタイトルで2000年1月5日から3月22日まで放映しています。ずっと昔な気がしますが、製作スタジオは今回と同じくマッドハウス。再アニメ化に、またずいぶん時を経ています。
同年3月には実写映画も製作されていたのですね。知らなかったか、公開されていたことがすっかり記憶から消えていたか。『ブギーポップは笑わない Boogiepop and Others』というタイトルです。こちらはコワいもの観たさという気が起きるかもしれない。鑑賞したらとしたら、そういった理由からです(笑)


ブギーポップは笑わないTHE MOVIE 映画ファンブック

【ストーリー】VSイマジネーター

いきなりですが『新世紀エヴァンゲリオンを知らない人間はいないという前提で、話しを進めさせていただきます。
エヴァンゲリオンのヒロインといえば、綾波レイと惣流・アスカ・ラングレー、通称「綾波」と「アスカ」。真逆なふたりゆえ、男子ならどちらが好みかという話しになります(ですよね?w)。
ここで書いている人は、断然アスカ派でした。ツンデレが入った明るくて強気に振る舞うけど、実は暗い闇もとい心に傷を負っている、そんなキャラクターへ傾くようです。

VSイマジネーター』のヒロインといえる織機 綺(おりはた あや)は完全に綾波のカテゴリーです。完全な人間ではないといい、言葉少なな態度といい、タイプじゃないと言えたでしょう、以前なら(笑)。
現在は趣味が広くなったせいか、なかなかいいヒロインです。今回のブギーポップに出てきた数多の女性のなかで一番に好みです。昔だったら委員長(新刻 敬)推しだったことは間違いありません。

もっとも織機がいいと思うのは、谷口 正樹(たにぐち まさき)の純な想いに看過された部分も多分にあります。

まずはアスカではなく飛鳥井です

冒頭はブギーポップと、謎の超越した存在になる女子高生が屋上では話しております。この女子高生は水乃星 透子(みなほし すいこ)といい、この方がイマジネーターです。ブギーポップシリーズで重要キャラになるそうですが、今回は裏の親玉っていう感じです。
この二人の会話、この時点では何を言っているのか、さっぱり分かりません。ただ「四月に降る雪」というフレーズはこのエピソードにおいて度々口にされます。

さて所は変わり、生徒の悩みを聞く予備校の美術講師がいます。イケメンです。この方が飛鳥井 仁(あすかい じん)です。どうやら人の心を花で見られるようです(調べたら、花はバラだそうです)
この飛鳥井に空中から登場というまさに謎の女子高生水乃星が接触してきます。飛鳥井を慕う衣川 琴絵(きぬがわ ことえ)に憑依して執拗に協力を求めてきます。
ためらう飛鳥井ですが、元教え子がボロボロのまま目前で自殺されたことで決心します。

ここで初登場の正樹織機のカップル。絡まれていますが、そこへ救いとばかりに飛鳥井が現れます。ふたりを逃し、当然ながらやっつけたようです。

ところで水乃星は自殺していた模様。仲のいいお友達だった女の子も後追いしようと、屋上から飛び降りようとしている。これはブギーポップが止めます。「殺す、それだけの価値がない」そうです。

ボーイ・ミーツ・ガール

飛鳥井が堕ちたことで、ここからが本筋の始まりです。今後は正樹織機のカップルを中心に話しを進めていきたいと思います。

正樹は日本の高校へ進学するため中学三年の冬に転校してきました。両親は海外のままです。そして一緒に住むのは血の繋がらない霧間 凪(きりま なぎ)。正義の行動を心がける強い姉さんです。
なかなか年齢的にも難しい時期の転校をしてきた正樹は事なかれ主義です。穏やかな人間関係を築くなら多少は殴られても構わないと考えるタイプです。
でもそのおかげで織機と出会えました。
同級生に絡まれて路地裏で何発か殴らせているところへ、織機がやってきます。絡んできた同級生たちは欲求不満からくるかだとして、自ら服破いて代わりになると言うのです。
正樹が見過ごせるはずもなく庇うように前へ出た時に、飛鳥井の登場です。ふたりでその場を逃れます。

織機を一度ベンチに座らせた後、正樹飛鳥井の様子を見に行きます。もちろん飛鳥井は元気です。「あの少女…見掛けと違って酷く安定が無いはずだから」と言い残してくるくらいです。

慌ててベンチに戻れば、織機がいて、ほっとする正樹。なんとなく不思議な織機なので会話が微妙に噛み合わないところが、たまらない。正樹織機にここで取り込まれていく気持ちはよく分かります(笑)

正樹がエラいのはこの後に直ぐデートへ誘うことです。男の子はこうでなくてはいけません。

ここで番組では冒頭の部分に戻るのですが、テーブル越しの正樹織機はセックスをはっきり持ちかけます。正樹のソースで汚れた口を織機は平気で舐めます。
だからこそ、アクアリウムで、クラゲが漂う青い水槽前で手をつなぐシーンは胸にじんときます。

普通ではない

織機は当然ながらまともではありません。独りベランダに佇めば「私に…あの人を好きになる資格は無いの」と呟くくらいです。部屋も殺風景です。生活感のなさは綾波と共通しています。けれども心の揺れは激しそうです。

このエピソードにおける悪いやつスプーキーE。見た目もヤバければ、怪力でもある。しかも電気を放ちながら人の脳を上書きする能力もあります。
この手先としての立場が織機です。代わりはいくらでも効く存在だとスプーキーEに首を掴まれているところで、正樹が登場。善戦はしますが、記憶操作をされる能力を受けて敗北です。

正樹が目を覚ますと、青空バックの織機の顔。どうやらベンチで膝枕をしてもらっていたようです。記憶はもちろんありません。この時、織機がブギーポップを話題にします。正樹にブギーポップをやらないかと提案します。なにやら策謀がうごめき始めたようです。
織機はこのことで酷く悩みます。死にたいと思い詰めるくらいです。とりあえず「博士」とあだ名されるほどの先輩女子と話すことで、少し落ち着きを取り戻したようです。

ブギーポップやってます

正樹はブギーポップとして、悪い奴らをぶちのめしています。とても順調です。
だから織機の胸は痛みます。正樹がしたいこと・望むこと、なんでもすると言います。
「もう少し、ブギーポップを続けよう」と返す正樹に漢を見ました。
よって、織機はますます胸が苦しくなります。そこへスプーキーEは、正樹はもう切り捨て時だと告げます。

スプーキーEに操られた琴絵織機と待ち合わせの店で同席していました。けれども正樹です。琴絵は置き去りにして、織機を連れていきます。男らしい行動を取ります。

織機は合成人間です。合成人間が男女の交配行為ができる例は織機ぐらいのようです。セックスは実験の一つみたいなものです。だから正樹とさっさとやれというわけです。
けれども正樹はブギーポップを演じることを取ります。織機の喜ぶ顔が見るために続けてきたことを簡単にはやめられません。

ブギーポップを演じる正樹スプーキーEに操られた琴絵を含めた集団が襲いかかります。ちょっとやばくはなりましたが、姉さんの加勢によって難を逃れます。

熱い純情で勝利です

織機はスプーキーEに監禁されていました。
そのスプーキーEはイマジネーターとなった飛鳥井が倒します。けれども助けてはくれないそうです。代わりの犠牲だそうです。
そこへ正樹から電話がかかってきます。
もう織機が何をしていたかを確認した正樹。確認をした正樹を知る織機
正樹は本当にバカね」と言う織機正樹は返す「でも、僕は君が好きなんだよ!」。

ブギーポップは複雑に話しが絡まる構成です。そうした中に放り込まれる真っ直ぐな想いだからこそ感動をひときわ呼ぶのかもしれません。

飛鳥井織機から取り出す心で街の人間から心を一掃しようと画策しているみたいです。自分の言うことを聞く人間にしようというわけです。

正樹織機がいるタワーへ向かいます。しかしそれを阻む仮装した連中に抑えこまれてしまいます。
ここで、本物のブギーポップが登場。倒すべき本当の相手はスプーキーEやその背後にある組織(統和機構という)ではなく、イマジネーターだからです。

正樹ブギーポップに洗脳を受けていた事実を突き付けられます。これまで織機に対する想いは全て操られたいた結果かもしれない。
けれどもブギーポップは問います。何を大切したいか、本当に望むことは何か?

正樹は這ってでも織機の元へ向かおうとします。それが答えだったようです。
そんな正樹の前へ、真のイマジネーター水乃星透子が現れます。正樹の姿に敗北宣言をして姿を消します。

途中乱入してきたセンパイ女子がいましたが、それはどうでもよく(笑)正樹は目を覚ますと織機の顔が見えます。膝枕をしてくれているようです。姉さんにも心配かけるなとばかりに叩かれます。
でも正樹は文句は言えません。どうやら今後の織機については姉さんが力になるからです。

【ブギーポップ】息も吐かせぬ緊迫感

VSイマジネーター』編はある意味ほっとしたエピソードでした。
その前のエピソード『ブギーポップは笑わない』編では、ともかくあっさり死にまくる。織機どころか、正樹だって生き残れるか怪しい限りでした。況してや、飛鳥井はダメだろうと思っておりましたがそんなことはありませんでした。
この世とさようならしたのは、憎っくきスプーギーEだけという大団円ぶりです。

視点がころころ変わる複雑なストーリー展開をします。そこで正樹織機のカップルに絞ってストーリーを追ってみたのが、このブログです。上記のストーリー説明において、かなりの逸話が削られています。説明を完全にするのは『ブギーポップ』においては難しいかと思われます。少なくとも自分には難しいなぁ〜という感じです。

しっかり観ていないと追いつけていけない作品です。アクションというより心理戦みたいな対決には目が逸らせません。これを書いている人もまたしっかり見直したいと思っています。
見直すといえば、逃した第10〜第13話『夜明けのブギーポップ』のソフトを心待ちにする今日この頃なのです。

そしてこのスタッフで原作全部のアニメ化を希望しています。