【やなぎなぎ】小夜すがら+特典CD
ミュージシャンにおいて進行形で推すというのは、あまりない。特に音楽はあの頃は良かったけど、この頃はなあ〜というパターンに陥る。ずっと聴き続けられるというのは、あまりない。
ところがこの頃になってである。一度は離れたミュージシャンの何人かをまた聴き返している。もちろん何でこんなもん、というモノもあるが、どうして聴き続けなかったのだろうと後悔するものもある。
やはりこれは聴き手である自分のせいだ。あまり音楽性を変えられると嫌がるくせに、ある時にいきなり聴かなくなる。飽きているのである。そして数年経ってから、また聴きだす。
これはミュージシャンにとって、たまらないファンである。結局ずっと聴くなら応援しつづけろよ、と言いたくなるはずだ。活動するには資金が必要である、気まぐれは困るはずである。
2012年2月29日に『やなぎなぎ』としてデビューしてから、元号『令和』が施行される2019年において7年が経過している。ぽっと出の歌手とは違うキャリアを積んできてはいるが、当初のファンが離れる頃合いかもしれない。未だsupercell時代の方が、とも言う意見が散見できるほどである。
個人としてはまだまだ応援していきたくて今回も『やなぎなぎ』を……という側面もあるが、実は前回に紹介を飛ばしたこともある。
ベスト版前に出たミニアルバム『小夜すがら』についても加えようと思っていたが書いている途中で止めた。面倒になったのかと言われれば、ん?と明言は避けるが(笑)まじめな話し、これを含めて特典CDについても書きたくなった。
買うなら特典付きでいこうという『やなぎなぎ』応援プロジェクトの一環でもある。
【1枚目】『エウアル』の特典
2013年7月3日『エウアル』発売。タイトルは「裏表」の言葉からどうやってひねったかは分からぬが、やなぎなぎの造語だそうです。
シングルびしばし入ったアルバムである(5曲だけどね)けれども冒頭と最後に置く曲がアルバムが寄せ集めでない感を作る。アルバム世界が展開である。もう最初から最後まで聴き通すしかない。
さすがだなぁ〜、と。これだけでも他とは一線を画するミュージシャンである。
でもnagi名義でボーカルを担当したsupercellのアルバム『Today Is A Beautiful Day』を参考にしたのかなと思ったりもしている(笑)
初回特典として付いたのはPV集ディスク。
そして以下のカバー曲である。
個人的には、3と5は激しく聴いておりました(笑)。
しかしこれ、やなぎなぎがどれくらいまで選曲の主導権が握れていたのだろう?そう思ってしまうのは、新居 昭乃に影響を受けていると聞いていたからである。どれか取り上げたりはしないのかな?と後からだが思う。
新居昭乃はいいですよ。まずはマクロス・プラスで流された『 VOICES 』が名曲だ!と思えたら、大丈夫です(なにがw)実はファースト・アルバム以外は全曲押さえていたりする、ここで書いている人だったりします。
【2枚目】『ポリオミノ』の特典
2014年12月10日『ポリオミノ』タイトルは、複数の正方形を辺でつなげた多角形だそうです。なんか複雑そうな形です、それに因んでか初回特典の歌詞カード(通常盤は知りません)が複雑怪奇です。いや、ホントに歌詞カードを広げるのが億劫なんですってば(笑)でもやっぱりそれくらい凝ってくれないと。やなぎなぎ、さすがだと思いました。
ついにライブ丸ごと収録の「エウアル」アンコールツアー最終公演に、三つ葉の結びめ・トコハナのPVメイキング映像を収録したディスク付きです。
そして特典CDは以下の通りである。
だんだんマニアックになってきました。3曲目の小沢健二とか、6曲目のキリンジなんてインディーズ時代のかよ!と思いました。少しやなぎなぎの趣向が見えた選曲なのかな?なんにしろ新居昭乃がないのが残念だと思うしつこい性格なのでした。
【3枚目】Follow My Tracksの特典
2016年4月20日『Follow My Tracks』発売。タイトルの説明は簡単「私のトラックをフォロー」ふざけているわけではない。こう翻訳してくるのだから仕方がない。それではあんまりなので「Tracks」を「足跡でできた小道」といった意味で捉えれば、見えてくるのではないかと思います(断定はしません)。
「color palette ~2015 Silver+Gold~」を収録した映像ディスクに、今回のブログを思いついた元となる特典CDは以下の通りです。
自曲の別アレンジバージョンです。全体的に落ち着いた感じです。アコースティックなアレンジです。個人的には、2と3曲目は原曲より好きかもしれない。あくまでもやなぎなぎの声を主体に置くアコースティック・ライブが頻繁に行われるようになるのも分かる内容です。
【4枚目】ナッテの特典?
2018年1月17日『ナッテ』発売。タイトルは糸や紐をより合わせて1つにしていく「綯う」をかけて、自分の好きなものとか宝物を1つにまとめるという、よくこんな言葉を見つけてくるなぁと感心してしまう意味であります。
個人的にも思い出深いやなぎなぎ 5周年記念ライブ「Cassiopeia Limited Express」の映像が収録されたディスク付きである。
さて、この4枚目のアルバム『ナッテ』から初回特典版における装いが変わった。はっきり言えば予算が削られたのかもしれないと推測している。とはいえ、3枚目までが豪華すぎたとも言えるわけで、この世知辛い世の中において2CD+映像ディスクの方が贅沢すぎるのかもしれない。
なんて思っていたらである。今や幻(おおげさ?)となったデビュー前の音源からのセレクトCDがもらえた。自分はレジ越しの手渡しでありました(店員、あわててたなw)。
以上の3曲ですが、つくづく想うけど「音楽は才能だな」こればかりは努力ではどうにもならない世界だと思いました。けれど努力もまたなければ達成できない世界であるから、感動を与えてくれるミュージシャンは応援していこうと新たに決意を固めるわけであります。
【ミニアルバム】小夜すがら
情報としてはベスト盤発売の告知より後だった。なんでなんも情報がないの?と思ったら自主制作ときた。なんと即売会販売という、もしかして本人が手売りと胸を弾ませたが世の中そう甘くはない。なんでこんな時に、な個人的事件(ただの外せない仕事)である。実際、誰が売ってしたのでしょう、気になります。
ともあれ無事に一般流通もされましたので、曲目は以下に。
やなぎなぎはキラーチューン(ヒット曲みたいなぐさりとくる1曲)は要りません。自主制作するくらい創作意欲も旺盛です。1時間近くあるアルバムが苦痛ならば、これはどうでしょう。トータルで14分51秒です。時間の短く、完成度も高いです。ただ、アートだぜ、所謂ヒットソングとは違うぜ!でもだかこそ聴いてもらいたいアルバムではある。
『やなぎなぎ ライブツアー2019 -LIBRARY- & -MUSEUM-』においては演奏されることはなさそうだけど(あったりして)、アコースティックVerのセットリストに加えられたら、かなり映える曲です。『小夜すがら』をやるライブも期待したいものであります。