【アニメだけ観ての感想です】風が強く吹いている

新しいレコーダーがイマイチわからない。録画予約設定において、解除したはずなのにまた録画している。違う番組が録画されていたりする。きちんと説明書を読めばいいのかもしれないが、まぁ消せばいいかっで済ませている。

アニメ『風が強く吹いている』も典型的な例だ。いつの間にか録画されている。まぁちょこっと観てみるか、と気もなしに観続けたら好結果を生んだ。これでまた説明書を読む気を失ってしまうのであった(笑)。

以下、ネタバレです、独自解釈による偏見もあります(笑)どうか、ご了承のほどを。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【なんも知らなかった】実は有名だった?

原作の三浦しをんは知っています。『まほろ駅前多田便利軒』『舟を編む』は映画やアニメで観ています。つまり良い読者ではありません。

風が強く吹いている』は2006年に新潮社から小説として発行されています。
翌年の2007年にはコミック化にラジオドラマ化、2009年には舞台化に実写映画化までされています。
メディア展開は凄かったのですね。きっとどこかしらで目や耳に触れていたはずですが、記憶がございません(笑)。

このたび2018年のアニメ化は、時を経てであったわけです。思い入れが詰まった企画のようです。

【ともかく10人+α】登場人物の整理

箱根駅伝に出場する話しです。10人います。このメンバーを掘り下げた演出が光りました。

蔵原走(カケル)
天才型問題児の主人公です。原作だと、もう一人の主人公です。でもまじめなやつなので、無体な指導者を許せず問題を起こし陸上を辞めたまま寛政大学にやってきます。カッとなりやすくアオタケの住人たちともよく衝突しています。走ることを基準に考えるので先輩を先輩として扱わないところがあるので仕方がありません。

◯清瀬灰二(ハイジ)
寛政大学4年生のもう一人の主人公。原作だと、主人公です。この人の尽力が全てです。指導役を担い、トレーニングメニューに食事や掃除、雑用をこなし、メンバーの日常生活もしっかりサポート。こんな人間になりたいと思わせてくれる立派さです。

城太郎(ジョウタ)城次郎(ジョウジ)
見分けつかないほどの双子です。行動も性格も、女子に対する反応も同じであれば区別がつきません。でも二人揃っていいヤツであることは良かったです。逆だったら救われません。

平田彰宏(ニコちゃん)
ヘビースモーカーからついたあだ名です。大人というよりどこか冷めている感じがしていましたが、走りを始めたら禁煙です。ヘビースモーカーにとって禁煙はとても苦行です。それをやり遂げるなんて立派です。タバコではありませんが、快楽に負けず断つことを芸能界は見習って欲しいです。

岩倉雪彦(ユキ)
見るから頭よさげです。それもそのはず司法試験を一発合格だそうです。そこまで素性がいいようには見えませんでしたが、遊び狂っていたからです。母親の再婚にはずいぶんショックだった模様。

坂口洋平(キング)
クイズ番組大好きの雑学王もし極度の漫画ヲタがいなければ、一番の鈍足として苦労したはずです。けれども個人的に、とても親近感覚えた性格でした。根は暗いんだよ、でも周囲との付き合いで心を開いて見せているんだよ、といったところは非常に共感します。就活で苦労も泣けます。

杉山高志(神童)
とてもいい人だ。だから印象が最も薄い。それが長所でもあり弱点であるけれど、いざとなると熱い。

ムサ・カマラ(ムサ)
性格も穏やかな大人な人です。けれども黒人という見た目からタイムを求めてしまいます。本人から黒人だから足早いなんて思わんでください、みたいなことを言ってますが、結局は速いです。

柏崎茜(王子)
顔がいいヲタなんて許せん!(ジェラシーです)。漫画ヲタで、運動能力が低っ!です。でも、よい事を言いいます。ヲタならこれくらいの切り返しはできるようになりたいものです。

あと寛政大学陸上部を支える女子マネージャーがハナちゃん。監督もいましたっけって、いやいやいますよ。

立ちはだかる強烈なライバルは、カズマ!なんか聞き覚えがあるな、と思ったら、おっ、巨人の星だ!あっ、でもそれはオズマでした。

あとイヤミくんはやっぱり必要(笑)ということで、サカキというのが頑張っております。

【視聴初め】スポコンはこうでなくては

録画をしてあるみたいだから、取り敢えず観てみるかの頃。

万引きでございます。そんなことを仕出かし走るカケルの姿にハイジは惚れ込むというのです。
それからアオタケに住まうとても陸上など出来そうもない10人で「箱根駅伝」出場を目指すという展開です。

普通なら考えられない。野球部員9名で甲子園を目指そうなどという話しと同じだ。
ん、スポーツ・ドラマならこれくらいはして欲しい。辻褄が合うような設定ばかりでは、現実に負けてしまう。事実は小説より奇なりなどと甘受していたら、物語りは負けてしまう。

時代は変わり、やり方が変われど、これもまた根性の話しである。熱くなりそうではないか。

【2クールなんだ】王子の態度に感動

アニメの放送開始は2018年の10月から。年末には熱い展開が待っていると思っていた。箱根駅伝がある正月に合わせてくるだろう。
なんて予想を覆されて、なんと2クール。

ハイジの大奮闘が描かれます。カケルの余計な態度や一言に足を引っ張られながらも、なんとかアオタケ住人を駅伝メンバーへ引きずりこんでいく。

そうしていくなかで行った合宿で、カケルは自分の過去と向き合います。他のメンバーに、自分が起こした暴力事件について正直に打ち明けます。
その際に、なんだと言わんばかりに、もっとすごいことかと思っていたとする王子が良かった。当人が思い込んでいるほどではないよ、問題の大きさなんて。そう言ってくれているような気がして個人的に励まされたからです。まったく個人的な想いからです。

すっかりはまっておりました。

ハイジ、足がだめなんだ。

【やっぱり感動は】駅伝走行1日目

【第1区:王子】
いよいよ始まる臨場感がたまらんなぁ。これいいアニメだわ。

スリップストリームなど、遅いなりに考え走る王子。けれど気持ちだって負けてません「俺は強い」そしてアオタケのみんなと走らないことを選んでいたら、自分を「もっと嫌いだ!」勝負でなく燃えさせてくれました。

【第2区:ムサ】
タスキを受ける前から、身体を壊した神童に気遣いの電話を入れてます。ホントにいいヤツです。そして走りは覚醒です。王子は走りきることで胸アツでしたが、ムサは勝負で熱くさせてくれました。

【第3区:ジョータ】
ここで双子じゃなくなりました。あれっ、でも双子一緒じゃないって、駅伝に入るまでなかったのでは?(自信なしw)お兄ちゃんだったんだね、とても弟のためにいろいろ考えた複雑な……と思っていたら、ハナちゃんの声援受けて、頭がいっぱいです。若い男子です。

【第4区:ジョージ】
兄貴の言葉を受けて、ハナちゃんのことで頭がいっぱいです。同年のカケルを見習って、もっと集中しろと言いたいですが、こっちが普通かもしれません。もちろん走っている間は自分は怒って観ていましたが、のちに後悔して涙する姿に強くいけません。

【第5区:神童】
この回のタイトル「壊れても」が全てを表しています。外野から自己管理がなっていないと体調不良を責める声が聞こえます。あんな体調で走らせるなんて、と本当に本人のことを思ってなのか怪しい糾弾が聞こえてきそうです。
ここで引いたら、ずっと逃げグセが抜けなくなる瞬間はあります。今後の人生において重要な気質は、時にリスクなしでは得られない!などと力む前に、神童の布団の中でみんなとスマホを置いて話すシーンにほっとします。

【2日目】最終日

【第6区:ユキ】
ダジャレじゃないけど雪が降るなかスタートです。
ゾーンに入ったような早さを見せますが、そこは秀才。そんな自分を疑い、冷静になろうとします。が、なんだかんだあっても母親の声援が力になります。考えをやめた時にさらに力を発揮するタイプでした。

【第7区:ニコちゃん先輩】
そうなんだ、走るのが好きでしょうがなかったんだ!でも自分の特性に合わずと断念を促されていたとは。仕方がないことと納得できることは別です。特に夢に関することであれば尚更です。胸に突き刺さる境遇なのでした。

【第8区:キング】
キングの回想。表面取り繕うばかりの暗い性格。いや、その悩み、多くの人が抱えている不器用さだよ。まさか、こんなところで弩級の親近感を抱かせるキャラになるとは思わなんだ。

【第9区:カケル】
いけ、カケル!ハイジにとって「最高のランナー」の力を見せろ!ええ、魅せますとも!
完全無欠のカズマを上回る区間タイムを出してみせます。

【第10区:ハイジ】
やっぱり尊敬すべき人物なんです。走る前から足の傷が痛々しいです。痛み止めを施しているようです。それでもシード権獲得のため全力です。
陸上一筋の不器用な父親のストップウオッチを持つ手が震えるところが泣けます。
もうハイジの心の叫びが、一言一言重く響きます。二度と走れなくなっても「走ることが大好きだ!」。
痛みが伝わってくるなか、ゴールテープを切り、シード権獲得だ!

【エンディング】3年後

「青竹荘」は解体(たぶん老朽化)。犬が増えている、生まれ出すと止まらないからなぁ。

ということでネクタイ締めた王子が勤める会社はブラックだそうです(王子本人談)
ムサ、ヒゲを生やして、決まっているのか、むさいのか判断が難しいところ。
ニコちゃん先輩はさっぱりしている。

あとは変わらないかな。

ハイジが実業団のコーチになるそうだ。絶対、優秀です。誘った会社はお目が高いです。

そしてカケルはもちろん、ジョータジョージの双子も一緒に走っているとは嬉しい。寛政大学の駅伝チームは人数を増やして駆け抜けております。

それもカケルの前を走る、アオタケの面々がいてこそです。

【追記:ハナちゃん】
結局、誰が好きなのか分からず終いでした。でもそれより問題なのはショートの頃はあんなにかわいかったのに、髪を伸ばした3年後は別人のようになっていたことです。あれはいけません。