【『映画 おジャ魔女どれみ 魔女見習いを探して』記念】『おジャ魔女どれみ』総ざらい
放送開始してから20周年だと言う。けれどもテレビ放映の終了から、ざっと16年も経っている。外伝を数えても、もう15年近くだ。そこまで経過していても新作を立ち上げた。すごいとしか言いようがない。
以下、ネタバレが含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。
【タイムにクウガ、そして】おジャ魔女へ
2019年3月23日東京・東京ビッグサイトで催された「AnimeJapan 2019」内にて「『おジャ魔女どれみ』20周年記念 ~マジカルステージ~」が開催されました。
おジャ魔女の主演声優の5人に、プロデューサーの関が加わった形で行われました。
そこでプロデューサーいわく「『おジャ魔女どれみ』は3歳から8歳くらいをターゲットに作っていた」そうである。そうであろう。個人的にはとても手を伸ばしにくい番組であった。なにせこちらは成年男性である。子供で、しかも女の子が対象と思われれば興味はなかった。
だから『無印』と呼ばれる第1期シリーズはリアルタイムで観ていない。
観始めたのは『#』とつく第2期シリーズである。しかも途中からだ。
当時の日曜朝のテレ朝は、『未来戦隊タイムレンジャー』に始まり『仮面ライダークウガ』を経て『おジャ魔女どれみ#』とくる。
『仮面ライダークウガ』から始まって、『未来戦隊タイムレンジャー』まで観るようになった。この両作、対象年齢が上の作りである。ハードなドラマ展開だった。観ていてとても幸せであったのを憶えている(笑)。
その後に何の気無しにチャンネルをそのままにしただけだ。
何より当時の録画はビデオである。ハードディスクに収める現在とは違い、無限に録画とはいかない。同時録画などあり得ない。当然ながら、番組は絞ることになる。
だからヒーローものの序であったのだが、いつの間にか録画リストに加わり、急いで『無印』をレンタルして観るようになってしまうのである。
【放映リスト】おジャ魔女どれみ
- 『おジャ魔女どれみ』(通称、無印):1999年2月7日〜2000年1月30日
- 『おジャ魔女どれみ #(しゃーぷっ)』:2000年2月6月〜2001年1月28日
- 『も〜っと!おジャ魔女どれみ』:2001年2月4日〜2002年1月27日
- 『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』:2002年2月3日〜2003年1月26日
- 『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』:2004年6月26日〜2004年12月11日*有料放送
放送としては、ゼロ年代の前半を彩っていた。まどかマギカなど後に見られる魔法少女もののイメージは、このおジャ魔女が元になっていると思われる。それだけ何気なく強烈な印象を与えていた。
この後『明日のナージャ』という、たぶん何を持ってきてもうまくいかないだろうな作後に、現在(2019年)まで続くプリキュアシリーズになる。
ただ『おジャ魔女どれみ』シリーズは4作(+外伝)で同一主人公であるという点が特筆である。4年間という長きに渡って同じキャラと共に過ごすことは、なかなか体験できないことである。もしかして今後生まれるかもしれないが、「毎年、別の切り口」を用意しなければならない現状においては、4年間も同じキャラを見られるなんて、当分はないように思われる。
【予兆として】小説あり
もうすっかりおジャ魔女は終了したかと思いきや、アニメ版の正式な続編として小説が刊行された。
第1巻『おジャ魔女どれみ16』が講談社ラノベ文庫として2011年12月2日を皮切りに、2015年12月2日『おジャ魔女どれみ19』までの9冊が刊行される。第6シリーズに当たり、「AnimeJapan 2019」内の「『おジャ魔女どれみ』20周年記念 ~マジカルステージ~」において『おジャ魔女どれみ20’S』の発売予定も発表された。
ここまでくると、スタッフ(+ファン)の執念には恐れ入るのみである。
【劇場版として】「魔女見習いをさがして」は3作目
このたび発表された「魔女見習いをさがして」は劇場作品として3作目に当たるわけだが、前2作は30分程度である。東映アニメフェアの1作品としての位置付けだったためである。
- 『映画 おジャ魔女どれみ#(しゃーぷっ)』
- 『映画 も〜っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』
上記の劇場作品共に、脚本は栗山緑に、作画監督は馬越嘉彦、音楽は奥慶一といつもの鉄板メンバーだが、監督が違う。
『映画 おジャ魔女どれみ#(しゃーぷっ)』は、『も〜っと!』以降の単独でシリーズ監となるの五十嵐卓哉。
『映画 も〜っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』は『#(しゃーぷっ)』において五十嵐卓哉と連名になっていたが、肝心な回の主導権は握っていたと思われる山内重保。
監督はテレビシリーズから手の空いていたほうが担当したと思われる。
『#(しゃーぷっ)』の方はテレビシリーズの延長の良作品である。
『映画 も〜っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』こちらは短編映画としての傑作だと個人的に思っている。これだけを取り上げて、いつかブログしたいと思う作品である。
そして2020年公開予定の「魔女見習いをさがして」第1シリーズ・ディレクターの佐藤順一がついにといった感じで登用である。また同監督として、プリキャアなどの鎌谷悠。馬越嘉彦はキャラクターデザインと総作画監督で、作画監督として中村章子。脚本は栗山緑で変わらずである。
「魔女見習いをさがして」は、おジャ魔女にして初めて単独で公開される劇場作品である。プロデューサーを始めとするスタッフの熱意以外のなにものでもない作品であれば、期待せずにはいられない。

おジャ魔女どれみメモリアルアルバム 完全版