【いつの間にか出ていた】今日の早川さん4

2019年3月11日

もう出ないと思っていた。そんな本が出ていました。ならば書かずにはいられません。

以下、ネタバレが含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【気づくまで時間かかりました】出てたんだ

作者はcocoさん。作者が運営していたブログから派生した四コマ漫画をベースとしたコミックです。

第1巻は、2007年9月27日に。第2巻は2008年5月23日に。第3巻は2010年4月22日に出版されました。

して、この第4巻は、2019年1月22日。そうです、8年以上なんて言わない、9年近くを経て出版されたのです。
なげーよ、長すぎるよー、よく自分もここまで生き抜いてきたよー(おおげさな)。

3巻まではとても順調なペースで出ていました。
3巻の頃には、ドラマCDが出たくらいです。3軒目でようやく見つけて買ったものです。

それから2011年には『異形たちによると世界は…』といった早川さんシリーズとは別のコミックまで出版されました。

れからは、ぱたりです。
いや雑誌や書籍などの挿絵はやっているようです。作者のブログを見る限り、本人は元気そうです。けれどもあまり絵が載りません。虫の写真ばっかりです(この趣味は主人公の早川さんに反映されています)。
写真撮影の腕前は素人目にも大したものであるのが解ります。しかし肝心要のキャラクターたちが出てくることがない。

ファンとしてもうすっかり諦めておりました。作者もメイン活動をツイッターへ移した模様です。
それでもたまには作者のブログを覗きいきます。写真はそれはそれで見るべきものがあります。
、いうものの訪れたのは、ほぼ三ヶ月ぶり。そうしたら、どんっと新刊の告知が!どうして昨年末に一年の締めとして訪れなかったのか、己れを責めたものです。

【まず】キャラクター

出版社の特徴を模した本好きの女性キャラクター5人が主な登場人物です。

  • 早川書房、そのまんまSF本趣向で写真撮影も趣味とする非モテ系のメガネ女子の主人公:早川量子
  • 創元推理文庫の伝奇・ファンタジー小説カテゴリーについていたシンボルマーク帆掛舟を由来とする、ホラー趣向の毒舌家であり、早川さんの親友:帆掛船
  • 富士見書房からきたライト系趣向だったのが周囲に毒されていく妹系の立場:富士見延流
  • 岩波書店から、純文学趣向の双子の子供がいるメガネをかけた母親:岩波文子
  • 国書刊行会という元ネタなせいか、マニアックな知識なら他の誰とも渡り合えるカレシが出来たメガネ女子:国生寛子

以上、5人の女性のうち3人がメガネ着用です。メガネ率の高さがなかなかです。メガネ女子が好きな男子にはたまらない設定かもしれません。ただオタすぎて痛い日常を描いている話しが主なので、萌えられるかは保証の限りではありません。しかも内訳が人妻だったり、カレシ持ちだったり、男なんてできねーぞといった主人公であったりします。

他には帆掛さんのアルバイト先の老人で、与田さん。もう見た目がスターウォーズに出ているあの方です。
てん子という見た目はかわいいけど、闇の住人であるティダロス。4巻では出番が少なかったですが『異形たちによると世界は…』でも活躍するキャラクターです。
富士見さんの弟である、紙葉くん。早川さんのおもちゃ役としていい味だしていますが4巻では出番が少なかった。

【それで】けいおん!を思い出しました

四コマ漫画だからなぁ〜。
極端な話し『けいおん!』(古い?でも自分は、りっちゃんが好き)と同じく、女子がわいわいきゃいきゃいやっているとも言える。言えるとしたのは、あまりにも根源が異なりすぎて、女子が楽しんでいる姿に違いないけれど、あまりに愉しみ方が違いすぎる。

一方が放課後に楽しく学校生活のおしゃべりに対し、早川さんの方は主観と妄想の押し付け合いである。まさしく「光と闇」と言える相対性である。
まり同一視は無理という当たり前へオチつくわけです。

【マニアすぎ】このページの背景が知りたい

四コマが中心のコミックです。けれども読み切りページも書き下ろされています。
そのクライマックスで、こんな一コマがあります

104頁

確かに画像編集ができるようになった時代とはいえ、背景にある本に圧倒されます。早川文庫が並べられていると思いますが、もしかして創元文庫も混じっているかもしれません。はっきり確認が出来ないので断言ができません。

それゆえに気になります。これだけ膨大な数の本を知ってどうするつもりだ、とは思います。読む以前に手さえ伸びないのでは、と思います。それでも作者のネタばらしを待つマニアな読者であります。

無駄なことほど知りたい、それがオタの悲しくも必然な素養だと信じて疑っておりません。

【マニアネタ満載だけれども】普段、読書しない人ほどいいかもしれない

四コマ漫画ゆえに切れ味が勝負である。間延びしようがない。そこへ見たことも聞いたこともない言語が飛び交う。

元となるネタを知らなくても楽しめるが、ネタを知っていればもっとおもしろい。
ういった一面を備えた作品ではある。
しかしである。知らなければ、読者から追いかけてみよう。ここで紹介されている本を読破すれば、オタ仲間には一目を置かれる。読んだことがある、それ知っているときた者とは話しが弾む。
管理人である自分の経験談である。まちがいない。

ただし、このコミックを読めば分かるが、口にしていい場所は弁えなければいけない。間違えると、なんだか自分を取り囲む空気が変わってしまう危険性があるからである。
マジで気をつけよう。