【総括】快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

2019年2月27日

ついに終了してしまいました『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』通称『ルパパト』。年越しの回から、ぐっとリアルタイムで観ずに溜め撮りしておきました。やはり最終章は一気に観たいじゃないですか!

少し落ち着いたところを見計らって、想いの丈をぶつけるといきますか。

以下、ネタバレ及び独自解釈による偏見(笑)が含まれますことをご了承ください。製作者などの敬称も略とさせていただきます。

【放映開始当初】ルパンだろうなぁ

2018年2月11日から放送開始、翌2019年2月10日で終了したスーパー戦隊シリーズ第42作目。
放映時間が初回放映分から「仮面ライダー」後の9時30分になった最初の作品とも位置付けられます。

ところで今更ながら、時間帯を仮面ライダーと入れ換えたことに対する見解です。
各時期において作品カラーは違えど、単純明快に楽しめる戦隊モノに年齢層を上げた複雑なストーリーの仮面ライダー。かなり乱暴な分け方ですが、大雑把なイメージとさせていただきます。
これまでは前半の戦隊で気楽に楽しんでから、後半におけるライダーの難解に挑む。1時間番組と捉えた場合はとても良い流れだったと思うのです。
ところが番組改変で、複雑なライダーが来て、明快な戦隊がくる。そこで特撮ヒーローにこだわりがない人たちからすれば、大人向けであるライダーを見た流れで、年齢層が下がる戦隊まで手は伸びないんじゃないか。仮面ライダーの流れでくるなら、戦隊もある程度の難解さを求められるようになるんじゃないか。
戦隊の後をライダーが受ける放映フォーマットの順番は崩さないほうがベターだったような気がしないでもない。

以上のようなことを、番組時間の改変を聞いた際に思ったことです。
実はそんなことはないのかもしれません。あまり自信がない思い浮かびですが、書きたくなったので書きました(笑)

さて、本題です。でも脱線するかもしれません(笑)

最初にこの企画を知った際は、対決ものにするなんて、よくぞ思い切った!この時点でもう楽しみになりました。

それから戦隊スーツの公開姿を見た時に、これはルパン推しなのかなといった印象を受けました。
パトレンははっきり申しまして「カッコ良くないな」警察のイメージを前面に押し出したデザインなのでしょうが、変にリアルな警察マークを模したマスクが、なんかダサいというか、交通違反切符を切られた時を思い出させると言うか(笑)ちょっと敬遠したくなるデザインのパトレンでした

けれど、ルパン3世が国民キャクターとして認知されている国ですし、元々怪盗の方が人気出そうな雰囲気です。名前だって「ルパンレンジャー」がきてVS「パトレンジャー」ですから。かつて90年代を席巻したゴジラのVSシリーズも、あくまで「ゴジラ」ときてVS「引き立て役の怪獣」でした。
パトレンはタイトルからして後塵を拝しています。

それに比べ、ぱっと見からしてルパンレンジャーはカッコ良いと思いました。

【秋風が吹く頃】どうやら不調らしい

毎週、楽しく拝見しておりました。やはり今までにないVSの新機軸はおもしろい。
口うるさいマニアの小言としては、もうちょっとお互いの戦隊が絡みもつれ合う展開で持ってきたほうがいいんじゃないか。なんて素人の上から目線で考えたりもしていました。

でも『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は好調なのだと思っておりました。
バンダイが上半期の決算報告を見るまでは!
結局は玩具の売り上げが悪いままだったようです。上期の売り上げ予定が70億のところ、実際は49億で7割くらい。下期は予定が110億に対して91億ぐらいという、8割以上の達成というわけで多少の改善は見られたようです。

まぁ、予定に届かなくても、それなりに売り上げられました。後半のほうで改善も見られたわけでもある。

気にするほどでもない……はずだったのだが、見過ごせない事態が生じます。
それはまったく個人的な想いからである。

【個人的嗜好】パトレンが好きだ!

下期の売り上げは改善されたものの、それはルパンレンジャーのアイテム推しによってである。
逆を返せば、パトレンのアイテムの切り捨てである。クリスマス商戦においてはパトレンなんていたっけ?状態である。

いや、玩具アイテムの贔屓だけならいい。ところが番組内容においても、パトレンの存在が薄くなっていくようではないか。強化されることなく、出番も明らかに対等ではなくなってきている。

んということだ!番組を見続けること半年を過ぎた時点でパトレンは自分の大のお気に入り戦隊となっている。

パトレン1号の圭一郎は言わずもがな、2号の咲也が危なっかしいからこそ放っておけない人柄の良さ、3号のつかさが見せる芯の強さとその裏返しである情の深さ。絶妙なパトレンのキャラクターの魅力にハマっていくつれて、存在が薄くなっていくことが寂しい限りであった。

【ところがどっこい】最終章にスタッフさん、ありがとう

そんだかんだで年越しから最終章である。正直に告白すれば、パトレンの不遇さから溜め録りができたようなものです。パトレンの残された役目はどれだけルパンレンジャーの役に立つかぐらいだろう。

うではなかった。

ルパンレンジャーの正体があの魁利たちと判明しても、ひとり抗う咲也を見ていて胸が痛い。ほれた初美花のため一途に信じ続け、正体が判明した際に泣き崩れるまでは、これこそVSにした意味があったと思ったくらいである。

そしてなんと言っても、だ。
正体がばれて姿を消したルパンレンジャーだったが、その後に圭一郎がわざわざ出てきた魁利とどっかの海が見えるところで出会うシーン。
ぜんぜん騙していたにも怒らないことに腹を立てつかみかかってくる魁利に、圭一郎は答える。

「怒っているさ、自分のふがいなさに」

「俺がもっと頼れる警察官だったら、苦しんでいる君たちを救えたかもしれないのに…」

くぅ〜、しびれるね、さすが圭一郎!でも、ここで終わらないのが圭一郎。

その後、ドラグニオ(敵)にルパンレンジャーが大敗して、透真(ブルー)と初美花(イエロー)は国際警察に確保。ひとりボロボロながら向かう魁利(レッド)を見つけた圭一郎は言うんです。

「俺がいる」「前に言っただろう。君の力になりたいと」

「俺が警察官になったのは、苦しむ人々を助けるためだ。もし、警察という立場ゆえに目の前の君を救えないのなら・・・俺は、警察を辞める」

これだ、これこそが圭一郎!なんだよ、凄いよ、これほど信義を極めたキャラクターがいただろうか。これはもう最高のキャラクターです。

そして土壇場の最終回。前話でルパンレンジャーはドラグニオ(敵)の金庫の中に消えた。

残るは、この地球を救えるのはパトレンジャーのみ(&パトレンX)。

一度は敵わないものの、金庫の中のルパンレンジャーの協力もあって立ちあがるパトレンジャーの三人とパトレンX。
傷だらけの素顔で変身ポーズを決める姿は悶絶するほど、しびれまくる。
ついに渡された強化アイテムを使用してドラグニオ(敵)を圧倒していく姿に熱くなる。
おお、ここで、最後の最後でサイレントストライカーが圭一郎の手に!スーパーパトレン1号が見られるとは大興奮でございます。
しかし敵(ドラグニオ)もさるもの、ぶつかり合うビームで圧倒していきます。押されるスーパーパトレン1号、だがその背中を支える2号と3号!これだよ、こういうノリが大好きなんだよ。

パトレンジャー、すっげーカッコ良かったぜい(初めは見た目で判断してごめんな)。

ロボ戦でもない、華麗なる売り上げ圧倒的なルパレンでもない。
ズタボロになりながらもぶつかっていくパトレンがラスボスとの大舞台を締めた演出は憎いかぎりです。

【ここまで来てなんだけど】多少はちゃんと語りましょう

いかん、これでは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』についての記事ではなく、ただパトレンが好きだー!である。

ちろん、パトレンがここまで魅力的になったのは作品全体の力も大きい。

パトレンXというより、ルパンXだったような高尾ノエルは、はまったキャラクターでした。警察と怪盗の両方に立つ難しい役どころです。飄々と軽やかな雰囲気を醸し出してくれなければ説得力がありません。演技力だけでなく役者本人の持つ資質も必要なわけで、元木聖也をキャスティングを得たことは大きかったです。

ルパレンの、魁利(レッド)と初美花(イエロー)が騙していることに苛まれた心情を見せるところはきたなぁ(透真(ブルー)はあまりそういった気持ちは持たなかったみたいだけど。笑)

はっ!でも結局のところルパレンをパトレンの引き立て役にしか捉えていない自分が恐ろしい。

では少しだけ、惜しいなぁと思ったことを。
冒頭でも触れたように、VSであることでもつれるような話しが少なかったような気がします。前半において、警察と怪盗それぞれで取り上げる回の割合が高すぎたのかもしれません。魁利たちがルパンレンジャーになるきっかけとなったザミーゴが通期で存在していたにも関わらず、出番は間隔が開けられ数えるほどしかなかったことが、今ひとつ踏み込みきれなかったことを象徴しているような気がします。

それでも最後までVSの構図を崩さなかったのはさすがとしか言いようがありません。
最後の最後で大合体のお約束が『ルパパト』では最終回より9話も前に、放映期間にすれば2ヶ月も前に最後の登場となっているのである。

これだけでもいかに意欲的だったか。最後まで硬質なドラマを以って貫いた作品でした。

【それでは最後に】カレシとキメゼリフ

ここにきてなんですが、ルパンレンジャーの罪状ってなんだろうと思いました。

情状酌量の理由はともかく、ルパン・コレクションを取り返していただけですもんね。盗品を守っていることがいけない?でもこれ盗品なのと首を傾げたくなるようなものばかりだったし。
なんと言っても、その盗品を警察でも大いに活用してますから。押収品の活用という名目が立つかもしれないけれど、ルパン・コレクション自体が全て盗品なのか判定できない。もしかしてアルセーヌは怪盗だから盗んだと言っているだけで、譲られたモノも多いんじゃないのと自分は疑っている(笑)。

せいぜい公務執行妨害ぐらいなんじゃないかな、ルパンレンジャーの罪って。

それより初美花(イエロー)が心配だ。なにせ全国生中継で素顔を晒したのである。
パは卒倒しているんじゃないか!そこだけが心配だ。
でも初美花(イエロー)よ、大丈夫。お付き合いの相手が警察なら、パパも少しは安心するだろう。ちょっと咲也は頼りない感じだけれどもな。

つかさはまだまだ恋人なんぞ、作らなく良い。それが個人的希望である(笑)

一年間、楽しませれくれて、ありがとう『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。
まだVシネクストがあるもの、取り敢えずここは締めの言葉で終わりましょう。

もちろん華麗に「永遠に…アデュー」ではなく、力強く任務完了」。