【ついに観た】風と共に去りぬ

2019年3月13日

映画好きなら観ているだろう「超有名作品」。
しかーし、である。本当に観ている?自慢じゃないが、おいらはそう観ていない自信ありさ(笑)

ストーリミングによる映像コンテンツの見放題が普及してきています。
時間が許す限り、いくらでも映画作品が自宅で観られる有り難さです。ただ選択ばかりだと、自分の趣向ばかりを追い求めてしまう危惧があります。
そこで自分は地上波で放映される映画をチェックします。ノーカットなら間違いなく録画しますが、カットがあまりに多い場合は機会と捉えることにしています。その作品をレンタル・購入して鑑賞するように、最近なりました
もっと時間に余裕があれば、見放題プランと契約するかもしれません。早くそんな人生が……やってきますかねぇ〜(笑)。

以下、ネタバレを含みますことをご了承ください。

【観るに至るまで】戦前ですよ

今回、地上波に乗せられた「風と共に去りぬ」は、CMを含め前後篇トータルで3時間半でした。実作の尺は3時間42分。なんて微妙なカット具合でしょう。取り敢えずTV放映を最初だけ観てみました。

おおっ、テレビ画面の両端がカットされている。シネスコープどころではありません。アナログ時代でもいけますって、製作は1939年です、戦前です。

ぬぬっ、これ、レンタルで借りようとすると……、ハイビジョン化だ。ワイドスクリーン化されているやつだ、上下切って横へ伸ばしているやつだ。変に拡大化されてしまうのは、あまり好きじゃない。奥行きのある構図が犠牲にされてしまうくらいなら画面は小さいままでいい。

かといって、ワンコイン価格の円盤(DVD)って、編集されたまんまもあるんだよなぁ。

そういうわけで録画した放映版の鑑賞と相成りました。

【鑑賞中】やな女だなぁ、でも一気に観た!

地方局ゆえか、CMが少ないのはとてもありがたい。ありがたいのだが、前後篇を一気に観ると3時間半である。しかも字幕版ときた。

とりあえず前篇だけでも、と思ったら、おもしろくて後編まで一気に観てしまいました。

現代なら脇役に配置しておくような、かき回す役どころが主人公を張っていると申しましょうか。
他の女性と結婚して幸せそうな男を、いつまでも好きだと想い続ける女(スカーレットと言う)は美人!そう美人で、しかも裕福な家庭に育った、まさに所変われば敵役みたいな女(スカーレット)なのである。

恋する男が手に入らない。だから恋する男と結婚する相手の兄を当てつけるように結婚する。そいつが病死したら、次は南北戦争で没落した家計を立て直すため(特に税金が払えないそうです)、妹の恋人と結婚することでしのいだりします。
他にも戦地における負傷兵の看護に来ているはずが、あまりの悲惨さに耐えられないと放り出す。故郷に帰りたいからと、忠告を無視して危険地帯を通り抜ける手助けを、自分にほれている男にやらせる。

自分の要求は無理にでも通し、欲しいものは何でも手に入れずにはすまさない。まさに悪役としか言いようのない所業の数々である。

演じた女優(ヴィヴィアン・リー)もスカーレット(主人公)が嫌になり、一旦降板したようで。スタッフが懸命になって説得したようです。製作者は大変です。監督も3人くらいいましたしね。

ヒロインに恋したい年代で観ていたら、不愉快な映画を観せられただけと思ってかもしれない。
観るタイミングが、すっかり汚れた年齢(笑)で良かったです。

独我唯尊、面倒な女の典型的な主人公ですが、いい男が寄り添ってくれます。クラーク・ゲーブルという当時の大スターが演じるいい男は、最初の結婚前から好意を寄せてくれているのです。

とはいえ、当初でうまくいっていたら、おもしろくないし。あっさり恋愛成就していたら、結婚後における生活のごたごたばかり描いた作品ではやりきれない。

それにクラーク・ゲーブルが演じた男(レットと言う)も怪しいです。感じとか、見た目が(笑)。
一筋縄ではいかない無頼者だから、なかなか結婚相手としては受け入れ難い気持ちも分からんでもない。遊んでいた女もたくさんいましたしね。

世渡り上手な才能あるクラーク、もといレットは、なんでヴィヴィアンもといスカーレットなんぞに一途な想いを抱くのか?
実はいい女なのさ!砲弾が迫っても親友であり恋敵とも言える女性が妊娠で動けなければ、逃げ出さず共にある。なんだかんだ言っても、才気煥発である。因習に縛られない勇気がある。
確かに、そんな側面もある。

でも、やっぱり良いところに惚れたというより、面倒な女だから入れ込んじゃったというのが真相ではないかい。まったく個人的な見解でございます。個人的に身に覚えがあるような気がしないでもないです(さすがにここまでがんばりませんが)

だから男が女の面倒さに疲れて去っていく気持ちは深く痛み入りました(笑)

【鑑賞後】で、誰に腹が立ったかと言えば?

観だしたら、止まらない作品でした。
やはり、名作、さすが歴史的名作だ!というより、あまり主人公には据えられないようなキャラクターが新鮮でした。やはり昔の作品は現代とは、思い切りが違います。いや時代背景や感覚の問題かもしれませんが。

それに何といっても、スカーレット(女主人公の名)が最後まで、うざいままだったのが良かったです。やはり役がぶれてはいけません。

その一方で見終わった後、ムカムカきたのは女主人公がずっと想いを寄せていた男(アシュリーという)です。世間的には良識に添う善い社会人といった男ですが、要は自分から何も決断しない。だから行動は起こさないで、綺麗事ばかり述べる。そのくせ毅然とした態度は取らないから、周囲は振り回される。しかも悪意なしの天然だから、タチが悪いったら有りはしない。

中野好夫のエッセイ「悪人礼賛」を読み返したくなったものです。
ただ社会の規範を則しているだけの善人は無邪気で残酷なものであります。

【まとめ】要はキング・コングなわけです

なんだかんだ登場人物に入れ込んでしまったくらい、おもしろかったです。こうなると、カット抜きで見たくなりますが、無理やりワイド化はなぁ〜。

実は「風と共に去りぬ」は冒頭で述べた半強制的に観た側面もありますが、以前から気にはなっていたのです。

グラスワークだの、マット合成など、それはそれはもう特撮魂を揺さぶる技術が使用されているとのこと。白黒ゴジラとまた違った衝撃の白黒キングコングと同様な手法が用いられているようであれば、確かめずにはいられません。
弾薬庫の炎上シーンはキングコングの撮影で残されていたものを使用したそうですよ。

キングコングの公開は1933年。風と共に去りぬは1939年。開いているようで、さほどでもない間隔と捉えてもいいでしょうか。

それにしても現在になって観ても違和感ない画作りです。特撮シーンと見せない撮影はさすがとしか言いようがありません。

ただ個人的趣向で物を言わせてもらえば、特撮と解る画面作りのほうが好みなんですがねぇ〜。ええ、これはまったく自分の趣味でしかない話しです(笑)。